銀座のオアシス

銀座松坂屋のあたりに、魅力的な施設が出来ることを告げる看板です。 といってもギンザシックスではありません。 この写真は師岡宏次写真集「想い出の東京」より。解説を引用します。 「ダンスホール開場」 銀座松坂屋の地下室が焼け残った。そこは進駐軍専…

お墓と、獅子文六「青春怪談」

獅子文六の「 青春怪談」がちくま文庫から復刊されました。山崎まどかさんの熱い解説が「ちくまweb」で読めます。この解説を読めば、青春怪談を買いたくなること間違いなし! 山崎まどかさんは「 青春怪談」の胸がキュンとなるロケーションとして、向島百花…

万年筆

私は字を書くのが苦手です。だから手帖も使いません。 しかし万年筆なら、ある程度うまうく書けるのです。 うまい字が書けると生活の質があがる。 そして自分を愛せる感が高まるのです。 万年筆は高いものでなくてもOKです。 1,000円程度で買えるパイロッ…

邸宅のその後

高見順「敗戦日誌」には、敗戦の年(昭和20年)10月1日の日記に、向島の大倉別邸(wiki)が、進駐軍の慰安所になったという記載があります。 大倉別邸って、帝国ホテル、帝国劇場とかを作った大倉財閥の設立者の別邸ですよ。 十月一日三木清が獄死した。殺さ…

東京湾のパノラマと、洲崎チェック☆

幸田露伴の随筆に、初夏の晴れた日に東京湾を舟にのってボンヤリしていると、東京湾の周囲がぐるりと見渡せて「天の橋立の景色を夢にでも見るようである」といった心地になることが書かれていた。東京の近くにこんなに良い光景があるのを知らないなんてみん…

玉の井と京成バス

永井荷風の玉の井ルポ「寺じまの記」(昭和11年)を読んでいたら、「京成乗合自動車」が出ていた。 「寺じまの記」によれば浅草から玉の井に行くには二通りあって、一つは「市営乗合自動車」、もう一つは「京成乗合自動車」。「市営」か「京成」かは、それ…

武蔵野夫人

武蔵野夫人を読んだ。 占領下に発表された小説。 舞台となる場所は、「多磨地区は軍都だったッ」的な本でおなじみのエリアなので、敗戦後は接収されてる場所 もあるだろうに、進駐軍のことはほとんど出てこない。唯一出てくるのは、登場人物の間で「近所の飛…

モボモガと村山貯水池

昭和3年「現代漫画大観 日本巡り」より、村山貯水池付近を散策するモボとモガ。 Google マップ 村山貯水池は、通称「多摩湖」。大正5年から昭和2年の間に建設されました。 地図で解明! 東京の鉄道発達史 (単行本)には、昭和13年に西武鉄道が村山貯水池を…

幻の地下鉄

地図で解明! 東京の鉄道発達史 (単行本)を読んでいたら、大正に計画されていた幻の地下鉄路線が出ていた。 路線は以下の通り。 築地→小村井 荏原町→北千住 恵比寿→下板橋 渋谷→月島 角筈(現・西新宿)→砂町 池袋→大島 右が終点(始発?)に当たる場所らしい…

荒川と桜草

昭和3年「現代漫画大観 日本巡り」より、「赤羽」の図。 「渡し船で荒川を越えると桜草で有名な浮間ヶ原だ。草の中に桜草を取るなと書いた札が立っている。」 洋装のモボとモガが、桜草見物しています。あるいは密かに持ち帰ろうとしているかな? 赤羽〜浮…

観劇にうっとり

私は「観劇で陶酔する」ことに憧れている。 いままでそういう経験が全くないからである。 獅子文六の「写真」(獅子文六全集第11巻)という短編に70歳近くなって観劇の喜びを発見する女教員の話があって、それがとてもイイ。 独身で通した女教員は、明治…

慰問あれこれ

Christina Aguilera - Candyman (Edit) 日本の場合、戦地に慰問というと内海桂子師匠が満州に巡業☆的なイメージですが、アメリカは派手そうですね。 クリスティーナ・アギレラ「キャンディマン」は第2次大戦中の設定。メイクが戦時中の看護婦さん募集ポスタ…

海沿いの歓楽街

先日、江東区の中川船番所資料館に行きました。そこには江東区の面積がめまぐるしく増加する様子が展示されていました。内陸の市町村では見られない現象です。 江東区って江戸時代から埋め立てが続いているから、どんどん土地が増えていくんですよね。もとも…

小塚原の処刑場

明治時代、小塚原の刑場(現在の荒川区南千住2丁目)の役人たちが、嫌な気分を忘れるためにドンチャン騒ぎをしている絵です。(画像は昭和3年 現代漫画大観「明治大正史」より) 明治4年7月2日 武蔵國 小塚原が梟示者行刑場と定まったので、罪人を切った…

明治の遺物と、ディズニーシー

昭和3年「現代漫画大観 日本巡り」より利根川の外輪船。 「外輪船」は昭和初期の段階で、すでにレトロ気分な乗り物だったみたいですよ。以下、漫画についている解説です。 大利根、香取 (千葉県)霞ヶ浦、大利根をうろつく交通機関が、明治文化の遺物、外…

船で千葉の海水浴場へ

◼︎これは昭和初期の千葉県の北條を描いた漫画(館山のあたり)*1。 絵の解説によると、千葉県の北條には「一高(現在の東京大学教養学部)、高等師範、その他多数の学校の水泳合宿所が軒を並べて」おり、「霊岸島から船がつくと」先に合宿所にきていた学生達…

浮世絵と、昭和の東京オリンピックの間に。

東京〈第2〉―昔と今 (1963年) (カラーブックス)作者: 宮尾しげを出版社/メーカー: 保育社発売日: 1963メディア: ?この商品を含むブログを見る 江東区周辺を調べるのに、このカラーブックスが便利です。 浮世絵に描かれた光景を、昭和39年・東京オリンピック…

お灸とお釜

お灸といえば、せんねん灸を思いうかべる人も多いと思いますが、カマヤミニというブランドもあるんです。普通にドラッグストアで売ってます。カマヤミニ弱 120個出版社/メーカー: 釜屋もぐさメディア: ヘルスケア&ケア用品 クリック: 2回この商品を含むブロ…

芥川龍之介と寺の引越し

芥川龍之介のエッセイ*1を読んでいたら、自分トコの寺が猿江(江東区)から染井(豊島区)に移転したと書いてありました。 昔は本所の猿江にあった僕の家の菩提寺を思い出した。この寺には何でも司馬江漢や小林平八郎の墓の外に名高い浦里時次郎の比翼塚も建…

月島と土管

月島の土管の写真を見つけました。 月島といえば、もんじゃ〜、古きよき〜、路地に鉢植えぎっしりみたいなイメージですが、それは明治時代に埋め立てが完成した月島1号地にあてはまります。(私は月島2号地の小学校に通いました。私が小学生だった頃は月島…

深川から、浦安へどう行く?

昭和初期の漫画エッセイ*1を見ていたら、浦安について「深川の高橋から1時間で行けるところに、こんな東京臭のない漁師町がある」と書いてありました。 上のイラストが、その、東京臭のない浦安です。 深川の高橋って、今でいうと新宿線の森下か半蔵門線の…

カラー写真

以前、終戦間もない頃の日本をうつしたカラー写真をネット上で大量に収集していた時期がありました。進駐軍が撮影した、異様なまでに鮮明なカラー写真の数々です。(Flickrに「僕のグランパがジャパンに駐留していたころ。1945〜1950。」みたいなくくりの写…

銀座シネスイッチと、亀戸・平井

銀座の映画館シネスイッチに行きました。 妙に館内が古いのでネットで映画館の成り立ちを調べてみると、シネスイッチを経営している会社(旗興行)は、戦前は江戸川区や江東区に多くの映画館を経営していたとのこと。 今の地名でいうと、 亀戸(江東区)南砂…

ソウルに行ってきました

ソウルに行ってきました。 「新世界百貨店」という、戦前は三越だったデパートを見るためです。知り合いの老婦人は少女時代、ここで買い物をしたと言っていました。 (屋上には、デパートによくあるお稲荷さん【三越京城支店稲荷社】まで存在したそうです‥‥…

Bluetoothスピーカーと、日光

正月、家の病人のために、新しい寝室を用意しました。 まあ、日当たりの良い空き部屋に、布団を敷いただけですけど。 (その部屋は「霊が出そう」ということで長いこと使っていなかったのですが、使い始めてみれば平気であった。) そしてBluetoothスピーカ…

ルークのおばさん(Aunt Beru)

スターウォーズ(1977)のすごいところの1つとして、ルークのおばさん(Aunt Beru)の存在があるとおもいます。 印象の薄いおばさんと、未来っぽい台所の組み合わせは子供心に衝撃でした。うわあ、これは、リアルだー!と。おばさんのノソっとした感じ…

ガラステーブルのジェネレーション

「ガラステーブルのジェネレーション」というのは、芸人マキタスポーツがラジオで言っていた、非常に印象的な言葉です。「ガラスのジェネレーション」に熱狂していた世代は、ガラステーブルを購入しがちだった‥‥というような意味なんだと思います。 マキタス…

9月28日(日)向島のイベントで「冷えちゃいけないよ」販売します

「冊子大好き!リトルプレス・リトルフェア」by甘夏書店+オバケダイガクの最終日、9月28日(日)【リトルプレス販売会】で、私、佐藤いぬこの作ったZINE「冷えちゃいけないよ」と「Around80に聞いた話」を販売させていただくことになりました。(「冷えちゃい…

ちょっと高い椅子を買いました

映画「HER」*1の暖色オフィスを見て、なんだか素敵な椅子が欲しくなり購入にふみきりました。 有名な高額椅子の少しお安い版です。私の知人が十数年前から愛用しているというのも買う決めてに。 この椅子は、3,4年でモトがとれるはず、という損得勘定で買い…

運び方いろいろ

高輪の物流博物館の地下で*1、1958年(昭和33年)の記録映像「荷役は変わる」*2を見ました。想定外の洒落たイラストのオープニング、軽やかな音楽、美しいカラー映像で50分の長さがあっという間。 その中で、上品なナレーションが繰り返し「人間の肩で荷物を…

フランス製のコットンタイツ

「自分」整理術 好きなものを100に絞ってみる作者: 山崎まどか出版社/メーカー: 講談社発売日: 2014/05/13メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見る まぶしい話題がぎっしりの本です。特に印象的なのは「タイツをキュートに穿きたい」と…

「グランド・ブダペスト・ホテル」の日本版を妄想する

■「グランド・ブダペスト・ホテル」のオープニングは寂れたホテルが舞台なのですが、その寂れ方がすごく良かった。 華やかでクラシックな建物に1960年代の改造が加えられているんです。食堂の恥ずかしい大壁画(晴れた日のアルプスみたいなやつ‥)*1や、ペコ…

英語の使い道

久生十蘭の「母子像」(1954)は、純粋で真面目な中学生が、なぜかポン引きまがいのことを繰り返すというお話。厚木基地から米兵をタクシーにのせては都心の歓楽街に送り出すのです。 以下は、その少年を担任の先生が叱るセリフですが、アメリカという言葉を…

ハラハラ素足

■「仁義なき戦い」(1973年)をはじめて見た。 菅原文太が、アタフタ・ブルブルしながら偉い人を殺すシーンがあったけど、殺す標的を待っている間は、大雨。そして足元は雪駄&素足なんですよね。 水たまりの中には、タバコの吸い殻が沢山あって、待ち時間の…

おすすめの本(再掲)と、プチご縁

著者の女医さんはもともとエリート官僚でしたが、激務で体をこわし医師になった方です。 医学に興味をもったきっかけは、不調に悩んだ自らの経験でした。仕事を続けていく資本となる自分のカラダが、今後、また不調になったとしても、仕事を休むほど悪化しな…

時をかける果物少女/「タカラジェンヌの身体になりたい」

■Huluで「時をかける少女」(1983)を見てしまった。保健の先生役の根岸季衣(30年前はムチムチした美女!)*1が良い事言ってました。 16ともなれば、皆さんは植物に例えれば、もうじゅうぶんに熟して実のなった年頃です。これからはその身体をいっそう大切…

気合いでリセット

あるお洒落な方のエッセイに、“健康のためにお洒落を犠牲にするのは考えられない。だからその日のうちに、入浴その他の手入れで疲れをリセットしています。”みたいなことが書いてありました。 こういうのって、どこまでリセットできるものなのかな。個人差あ…

「マッドメン」とトイレ

「マッドメン」(1960年代のニューヨークの広告業界を描いた、 アメリカのテレビドラマシリーズ)を見ています。 主役の男前が言うセリフに「自分は農場育ち。小さい頃はトイレが外にあって、夜は綱をつかんで行ったものだ」みたいなのがありますが、たしか…

夏のパッキング

「自分の努力や精神力をアテにしない」ところから生まれたという、文房具の使い方アイディア集。究極の文房具ハック---身近な道具とデジタルツールで仕事力を上げる作者: 高畑正幸出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2010/09/16メディア: 単行本購入: 6人…

段取りと、発光

知り合いの女性(around70歳)で、老若男女からすごく人気のある人がいます。 ごくふつうの外見(ファンシーな服を着がち…)なんだけど、朗らかで、動きが超機敏で、トークは清水ミチコ風、そして、ちょっとだけ色っぽい。 彼女は農家出身。兄弟がめちゃくち…

夜電波と、母

菊地 成孔さんがポッドキャストで語る大久保〜新宿と、私の母の幼い頃(昭和15~19年)の行動エリアがかなり重なることがわかって驚いています。 粋な夜電波でのその地域は、愛の玄人が闊歩する不夜城…ですが、母の一家は愛のド素人ぞろい。イメージが違う‥ …

寒い人形 その2

今さらだけど、『空気人形』見ました。 真冬なのに、めちゃくちゃ薄着で外出してしまうペ・ドゥナ。 (人形だから寒さを感じないという設定。メイド服の時はまだ着ている方で、その後、どんどん薄着になってゆく。) 『空気人形』は、「クラウドアトラス」の…

基地とかパレフランスとか

Lilmagのモモさんのツイートで知ったロイヤルホスト創業者の「私の履歴書」一気に読んでしまいました。 福岡の米軍基地PX、小佐野賢治、もく星号墜落、1973年原宿パレフランスの「カルダンロイヤル」(←シャンデリア喫茶店)など、いろんな意味で気になるキ…

寒い人形

(ちょっと前になりますが)お嬢さんが生まれたコンバットRECさんのPodcastが面白かった。 出産にあたってのコンバットRECさんの感想「女の人、偉い!女の人マジすごい!宇多丸さんなんて、まだわんないでしょ?今、女の人のこと、ちょっと口答えするラブド…

保存食と精神の安定

「ワルシャワ貧乏物語」、いい本でした。 重そうな題名だけど、「続 足長おじさん」のサリー・マクブライド的な行動力で、物資の乏しい社会をグイグイとつきすすんでいく様子が痛快です。 1967〜1975年。消費物資の氾濫する日本から、日本語講師の夫の赴任に…

整理整頓ナーメテーター  その3

■整理整頓遺伝子の少ない家に育った私は、体内からナチュラルな整頓欲が湧いてきません。 (整理整頓をナメていた私の変化 「その1 id:NARASIGE:20130202」 「その2 id:NARASIGE:20130213」) ■なので、まずはゴミの日を大切に大切にするようにしました。今…

整理整頓ナーメテーター  その2

整理整頓をなめていた私の、「整理整頓ナーメテーターその1 id:NARASIGE:20130202」 よい靴下、よい腹巻き、いろんな雑穀、オーガニックのクリイムなど、どんなに買いこんでみたって、使いたいときにさっと出てこないんじゃ、持ってないのと同じ(・Θ・) という…

整理整頓ナーメテーター  その1

□いままで、整理整頓をナメていました。 整理整頓するととても良いです。 なんと‥‥ちょっとした時間をデラックス気分*1で使えるんです! □整理整頓をナメなくなったのは、天然に整理整頓がうまい人と知り合ったのがきっかけです。 その人は呼吸をするように…