多摩川が絶対防衛ライン 「あにいもうと(1953)」「シン・ゴジラ(2016)」

「あにいもうと(1953)」を見ました。 見る前は、「きっと浅草とか下町の狭〜い家で、京マチ子が家族関係に悩む話なんだろうな」と思っていました。 あにいもうと [DVD] 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント 発売日: 2005/05/27 メディア: DVD 見てみ…

工業地帯と映画館

銀座シネスイッチのことをネットで調べていたとき、かつての系列店が東京の東側に沢山あったことに驚いた経験があります。wikiで見ると以下のような場所です。 江戸川区 平井館(東京都江戸川区平井2丁目) 小松川電気館(小松川3丁目53番地) 小岩松竹館(…

IKEAカーテンの色を市川崑「鍵」に見いだす

東京・多摩地区の冬は底冷えがします。冬を迎えうつため、IKEAで冬素材(起毛している綿100%)の青磁色のカーテンを買いました。 買った時から「中学校の古い応接室にあったソファみたいな色だなあ、これが部屋の大きな面積をしめるとイメージが暗くなる…

空っぽのホーム

昭和電車少年 (ちくま文庫) 作者:実相寺 昭雄 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2008/05/08 メディア: 文庫 戦前の地下鉄・赤坂見附駅の様子が「昭和電車少年」に出ていました 戦前に地下鉄に乗った折り、興味深かったのは赤坂見附の駅で、何故か上下2層…

秘密じゃないんだ

神奈川近代文学館で行われている没後50年獅子文六展に行ってきました。読書家でない私が全集を持っているのは獅子文六だけなのです。 展示で最初に思ったのは、 〝横浜は、進駐軍で潤っていたことが秘密じゃないんだ?〟ということです。 私の近所の街は米…

多摩聖蹟記念館

多摩聖蹟記念館で行われていた「関根要太郎展」に行ってきた。 関根要太郎・・・どういう方か知らなかったけれど チラシを見て、あ!「京王閣」も手がけた人なんだ!と興味が出てきた。 「京王閣」って、競輪場のイメージがあるけど、実は違うんです。 「関…

流線型の時代

実相寺昭雄のエッセイに流線型車両のことが出ていたので引用します 昭和電車少年 (ちくま文庫) 作者:実相寺 昭雄 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2008/05/08 メディア: 文庫 (192ページ) 少年時代の憧れは流線型だった。(中略)空想科学小説に出てく…

九段の覗き穴

「永井荷風ひとり暮し」より、荷風が自分の女にやらせている店に覗き穴を作っていたエピソード。 荷風は昭和2年に芸者の「関根うた」を身受けして囲い、昭和3年から九段で待合「幾代」を出させてやり、そこで覗き穴を作ったというわけです。 当時、荷風は…

大塚の、揺れる芸者

まんが家 杉浦幸雄のエッセイ(「杉浦幸雄のまんが交遊録」)に「大塚の花柳界の待合遊びの味」が書いてあったので引用します。 独身時代に、大塚の花柳界の待合遊びの味を、漫画家集団の遊び人どもに輸入したのも村山氏(村山しげるのこと)でした。それま…

S字の取っ手みたいな川

江戸川区周辺に詳しくなりたい〜 でも川の名前がいっぱいありすぎる。(「新○○川」「旧○○川」とか)。荒ぶる川をなだめた手術跡がややこしくて覚えられない! というわけで、昔の簡単地図を手がかりに、イメージをつかむことにしましたよ。 これは、昭和15…

新中川と、斜めにかかる橋

江戸川区の川に詳しくなりたい〜 でも川の名前がいっぱいありすぎる。(「新○○川」「旧○○川」とか)。荒ぶる川をなだめた手術跡がややこしくて覚えられない! とりあええず「東京水路をゆく」という本に、「新中川」のことが書いてあったらからこれを手がか…

朝日新聞社と分離派

今和次郎の「新版 大東京案内」(ちくま学芸文庫)上巻120ページに 「数寄屋橋橋畔の朝日新聞が、モダアンな分離派の様式で建築され」とあります。 分離派って興味があるけどよくわからない。 一番最初に分離派を知ったのは、「帰ってきたウルトラマン」…

木場と、水上トイレ

今和次郎の「新版 大東京案内」(ちくま学芸文庫)上巻155ページに 江東区の或るエリアは、 見渡す限り水路に浮かぶ材木と材木屋ばかり・・・、というようなことが書かれている。 そのエリアは、当時(関東大震災の後)の感覚で言うと 電車通りの「深川八…

インドア派のための『地形を体感する午後』(5月20日・東京都国分寺)

本屋さんには、タモリの本やスリバチの本等、地形をテーマとした本が並んでいますね!私は地図が読むのが苦手な上、ゆるい傾斜を歩くとすぐ疲れてしまうタイプなので本当に憧れの世界です。 そこで、畳の部屋に座っているだけで自動的に地形が体感できる、都…

グッバイレーニンの音楽にのせて

私が才能のある映画監督ならやってみたいこと。 それは、グッバイレーニン的な音楽にのせて、広池秋子の「オンリー達」を映画化すること。 「オンリー達」は、「基地そばの下宿のオバさんは見た!」のテイで書かれている小説(小説とはいえ、地元の老人の説…

進駐軍・「GINZA SIX」など

銀座松坂屋のあたりに、魅力的な施設「オアシス オブ ギンザ(OASIS OF GINZA)」がオープンすることを告げる看板です。(看板の下方には MASTUZAKAYA DEPT.の文字が見えます) といっても「銀座最大の商業施設 GINZA SIX」が出来るのではありません。 焼け…

お墓と、獅子文六「青春怪談」

獅子文六の「 青春怪談」がちくま文庫から復刊されました。山崎まどかさんの熱い解説が「ちくまweb」で読めます。この解説を読めば、青春怪談を買いたくなること間違いなし! 山崎まどかさんは「 青春怪談」の胸がキュンとなるロケーションとして、向島百花…

万年筆

私は字を書くのが苦手です。だから手帖も使いません。 しかし万年筆なら、ある程度うまうく書けるのです。 うまい字が書けると生活の質があがる。 そして自分を愛せる感が高まるのです。 万年筆は高いものでなくてもOKです。 1,000円程度で買えるパイロッ…

邸宅のその後

高見順「敗戦日誌」には、敗戦の年(昭和20年)10月1日の日記に、向島の大倉別邸(wiki)が、進駐軍の慰安所になったという記載があります。 大倉別邸って、帝国ホテル、帝国劇場とかを作った大倉財閥の設立者の別邸ですよ。 十月一日三木清が獄死した。殺さ…

東京湾のパノラマと、洲崎チェック☆

幸田露伴の随筆に、初夏の晴れた日に東京湾を舟にのってボンヤリしていると、東京湾の周囲がぐるりと見渡せて「天の橋立の景色を夢にでも見るようである」といった心地になることが書かれていた。東京の近くにこんなに良い光景があるのを知らないなんてみん…

玉の井と京成バス

永井荷風の玉の井ルポ「寺じまの記」(昭和11年)を読んでいたら、「京成乗合自動車」が出ていた。 「寺じまの記」によれば浅草から玉の井に行くには二通りあって、一つは「市営乗合自動車」、もう一つは「京成乗合自動車」。「市営」か「京成」かは、それ…

武蔵野夫人

武蔵野夫人を読んだ。 占領下に発表された小説。 舞台となる場所は、「多磨地区は軍都だったッ」的な本でおなじみのエリアなので、敗戦後は接収されてる場所 もあるだろうに、進駐軍のことはほとんど出てこない。唯一出てくるのは、登場人物の間で「近所の飛…

モボモガと村山貯水池

昭和3年「現代漫画大観 日本巡り」より、村山貯水池付近を散策するモボとモガ。 Google マップ 村山貯水池は、通称「多摩湖」。大正5年から昭和2年の間に建設されました。 地図で解明! 東京の鉄道発達史 (単行本)には、昭和13年に西武鉄道が村山貯水池を…

幻の地下鉄

地図で解明! 東京の鉄道発達史 (単行本)を読んでいたら、大正に計画されていた幻の地下鉄路線が出ていた。 路線は以下の通り。 始発駅と終点の駅は、 築地→小村井 荏原町→北千住 恵比寿→下板橋 渋谷→月島 角筈(現・西新宿)→砂町 池袋→大島 これを見て驚い…

荒川と桜草

昭和3年「現代漫画大観 日本巡り」より、「赤羽」の図。 「渡し船で荒川を越えると桜草で有名な浮間ヶ原だ。草の中に桜草を取るなと書いた札が立っている。」 洋装のモボとモガが、桜草見物しています。あるいは密かに持ち帰ろうとしているかな? 赤羽〜浮…

観劇にうっとり

私は「観劇で陶酔する」ことに憧れている。 いままでそういう経験が全くないからである。 獅子文六の「写真」(獅子文六全集第11巻)という短編に70歳近くなって観劇の喜びを発見する女教員の話があって、それがとてもイイ。 独身で通した女教員は、明治…

慰問あれこれ

Christina Aguilera - Candyman (Edit) 日本の場合、戦地に慰問というと内海桂子師匠が満州に巡業☆的なイメージですが、アメリカは派手そうですね。 クリスティーナ・アギレラ「キャンディマン」は第2次大戦中の設定。メイクが戦時中の看護婦さん募集ポスタ…

海沿いの歓楽街

先日、江東区の中川船番所資料館に行きました。そこには江東区の面積がめまぐるしく増加する様子が展示されていました。内陸の市町村では見られない現象です。 江東区って江戸時代から埋め立てが続いているから、どんどん土地が増えていくんですよね。もとも…

小塚原の処刑場

明治時代、小塚原の刑場(現在の荒川区南千住2丁目)の役人たちが、嫌な気分を忘れるためにドンチャン騒ぎをしている絵です。(画像は昭和3年 現代漫画大観「明治大正史」より) 明治4年7月2日 武蔵國 小塚原が梟示者行刑場と定まったので、罪人を切った…

明治の遺物と、外輪船

昭和3年「現代漫画大観 日本巡り」より利根川の外輪船。 「外輪船」は昭和初期の段階で、すでにレトロ気分な乗り物だったみたいですよ。以下、漫画についている解説です。 大利根、香取 (千葉県)霞ヶ浦、大利根をうろつく交通機関が、明治文化の遺物、外…