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お墓と、獅子文六「青春怪談」

獅子文六の「 青春怪談」がちくま文庫から復刊されました。山崎まどかさんの熱い解説が「ちくまweb」で読めます。この解説を読めば、青春怪談を買いたくなること間違いなし! 山崎まどかさんは「 青春怪談」の胸がキュンとなるロケーションとして、向島百花…

観劇にうっとり

私は「観劇で陶酔する」ことに憧れている。 いままでそういう経験が全くないからである。 獅子文六の「写真」(獅子文六全集第11巻)という短編に70歳近くなって観劇の喜びを発見する女教員の話があって、それがとてもイイ。 独身で通した女教員は、明治…

外皮を剥き捨てて、果物を味わう方法

獅子文六の「丸の内芝居見物」*1に、敗戦から数年たった頃の都心の劇場の様子が描かれていたので、ちょっと引用します。 (帝劇で文楽の人形浄瑠璃、日劇でエノケン一座、日劇小劇場では裸レビューを見物) エノケンと文楽は、「外皮を剥いて食うべき果物」…

得意なことを活かす

*1 ■かつて、「職域奉公」という言葉があったそうです。魚屋は魚屋で、役者は役者で、それぞれ、オクニのために職業に精を出す、みたいな意味らしい。 ■獅子文六の戦時中の小説に、職域奉公をテーマにした「売家」*2という作品があります。 主人公のお駒は、…

青春怪談

Romantic au go! go!さんのつぶやきで知った「青春怪談」(獅子文六 1955)を、観に行きました! 敗戦から9年目に新聞に連載され、翌年、映画化された作品です。 そんな時期にピカピカの電化製品が溢れかえっている宇津井健のお家(大きな病院の息子)は、当…

美人薄命と、洋装

「但馬太郎治伝 (講談社文芸文庫)」 戦前のパリで、東洋の貴公子(堂々とした美男でプレイボーイ)が、想像を絶するゼイタクをする話です。モデルは薩摩治郎八。 私が気になったのは、そんな東洋の貴公子の妻=マダム但馬の一生でした。 モッサリした華族の令…

 電気毛布で鼻血

闘士型、肥満型の昭和のオジサンの中いも、足が冷えて困るタイプの人がいるのをご存知ですか? その足の冷たいオジサンとは、巨万の富を築いた相場師、佐藤和三郎。 獅子文六の小説『大番』のギューちゃんのモデルになった人物です。 (映画ではギューちゃん…

カフェ

都心で適当に入ってしまったカフェがちょっと怖かった 夜の業種…が片手間にやっているのでしょうか…ほっこりしたカフェごはん ・・・を、Vシネ風の兄さん達がお給仕(指先をビシっと揃え、口角を無理に上げ)してくれるのです。 キラキラしたトイレの脇には…

四谷のドンボスコ、夏の応接室

■四谷のドンボスコ(メダイユやピンバッチ等をギッシリ売っているお店)に行ってみたら、お店の中を涼しい風が吹き抜けていました。見れば表のドアと裏のドアが開け放されていて、通路状のお店に、ググーンと空気の通り道が出来ている。 21世紀、たいして暑…

 伊勢丹の、超特濃シチュウ

これは焼け野原の新宿。左が三越で、右が伊勢丹なんですって!ひー。絶版らしきこの本asin:4163382305からスキャンしました。 (こちらのサイトに非常に詳しい解説があります。) ところで。敗戦直後、伊勢丹が関わっているような、関わっていないような、も…

 お花見には、ポータブルレコードプレイヤーを

*花見への交通手段は、電車なんか使わない!8家族が貸し切りバスで移動。*花見に参加する子供達はおろし立てのセーラー服に金ボタン。母親達は、錦紗やジョーゼット。*花見のBGMは、ポータブルプレイヤーにレコードをかけて。*お花見の弁当の中身は、サ…

 とんでもハップン

■画像は、昭和25年の朝日に掲載された4コマ。今どきの軽薄な若者(やたらにカタカナを羅列)とは会話が成立しないので、“サ○エ、ひとつ通訳を頼むよ”というわけ。 同じ昭和25年、朝日新聞に連載された「自由学校」にも、「とんでもハップン!」「チャージさ…

 東海汽船と林芙美子

■「東京湾納涼船」の、東海汽船創業は明治22年、はじめは「東京湾汽船」という名称で、現在の東京都中央区新川(霊岸島)の会社だったそうです。行き先は、三崎、木更津、千葉、館山、伊豆など。以下、ちょっとレトロなネタを見つけたので、メモします♪■獅子…

 資生堂から海老フライが消えた日

ダンナに解雇されたお妾さんが久しぶりに銀座に出て、資生堂の海老フライをヤケ食いしようとしたら、もはや“ご時勢”のために食べられなかったという話「売家」。(獅子文六全集11巻)実は、このお妾さんが解雇されたのもダンナが浮気したからではなく、「ご…

 健やかな花魁

「おいらん女中」(獅子文六・昭和33年)は、明治時代の吉原の花魁が、真面目な女中へみごと転職した小説。ネットリした情念とは無関係の、ほのぼのストーリーでした。しかも、1年間びっしり「粘膜と粘膜の接触」をしてきたお客さん(エリート帝大生)の新婚…

資生堂チェインストアが…

昭和16年 「資生堂チェインストア」を「資生堂チェイン」に変更 「資生堂チェイン」を「配給と経営」に変更 (資生堂年表より)「配給と経営」って、資生堂とイメージが全然別モノなんですけど!!!まるで「アニー・ホール」の中に出てくる映画「悲しみと哀…