「私と月島」という本に、キモノ時代のオンとオフ(ハレとケ?)が出てきて興味深かったです。
昭和初期、幼かった筆者は通りで見知らぬ美女に頭を撫でられます。すてきな髪型に結い、素晴らしい帯をしめたナゾの美女は「これから映画に行くのよ」と言いました……。
しかし、美女の正体は、よく知ってる近所のお姉さんだった!
大八車を引っぱって野菜を売りにくる八百屋のお姉さん。いつもは薄っぺらな草履をはいて、筒袖の着物を短く着て野菜をいっぱい積んだ車をひいて、一軒一軒「こんにちは、八百屋です、御用はございませんか」と声をかけて歩く働き者のお姉さん。
この土地の人は、働く時にはなりふりかまわず働き、何か事があり外出する時は見違えるようにお洒落をして出かけるのです。
■写真は、Nationalgeographicから。大正時代の少女です。参考まで〜。
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