この展示のあと、ステーションギャラリーは改装のため2011年まで休館。行くなら今のうちに!
前川國男建築展、私のような素人が見ると、どの建物も「冬寒くて・夏暑そう」くらいの感想しか抱けなくて申し訳ない。(かっこいいビルって、大体そう見えませんか)
晴海高層アパートの模型があるというので行ったのでした。晴海の団地は、「しとやかな獣」(1962・川島雄三)の舞台になったとか。
■「中央区の昔を語る」という本に、出来立ての晴海高層アパート・15号館に住んだ人達の思い出が書かれています。海沿いなので強い潮風との戦いアリ。
上の階の人は、台風の時は窓を全部しめないと、玄関が開けられないんです、ばっといってしまうんです。ですから、開ける時は全部閉めて、玄関の戸を閉めて、それから玄関を開けないとばんと言ってしまうんです。風は上の方がすごい。上の方の人は、こうやって押さなきゃならない。だから子供では開けられないんです。
台風だとあの戸が、しなるんです。公団でしょうがなくて、こっちへ突っかえ棒をしたんです。その突っかえ棒をささえる鉄枠がさびてカーテンに鉄錆がついて固まりました。
自分が入る時に、窓枠が全部木だったんです。木戸の滑車がさびて動かなくなってしまうんです。
読んでいると、初期のディズニーアニメの動きを連想してしまいます。