田宮二郎さんについては、「白い滑走路」のビデオで、美男子の剥製…という印象しか持っていなかったのですが、60年代の「犬シリーズ」(藤本義一・脚本)を見て、その魅力に驚きました。限りなく軽やかでしなやかで。こんこんとわき出る泉のごとく関西弁が出てきて。えー、こんな人だったんですか!
映画の中で「イキな兄さん」「イキなこという」など、私の苦手な単語「イキ」が連発されるのも、これなら苦にならない。(明治生まれの人がイキと言う分には、平気)
【例】ファニーフェイスで豊満なト○コ嬢(死語)が、セルライトな太股のほくろを指して
ト○コ嬢「うちのこのほくろ、とって欲しいねン」
田宮「どうやってとるの?」
ト○コ嬢「そりゃあ、シーツでこすってとって欲しいねン」
田宮「これは、また、イキなことを言うなあ」
(以上を、ちゃんとした関西の言葉で、素早くやりとり。)