元・キモノ人の話。内股・すり足の「逆」を練習すしています。→■
Aさんの歩行状態をじっくり観察してみると、内股で両膝を摺り寄せて歩いています。意識を変えてみるとパーキンソンの特徴だけではなく、まるで着物を着ている人が歩いているようでした。
また内股なので、立っているときの基底面積が狭く、重心が不安定になっていたので、転倒するのも無理はありませんでした。
いつものリハビリメニューに工夫をして、早速歩行練習を開始しました。サッカーボールを両膝にはさんで、低いハードルをまたいで歩くような歩き方を実行しました。
この例が適当かどうかは分かりませんが、加齢や病気などで、誰にでも足元にはいろんな事情が出てくる可能性があります。日頃から健康維持の努力を欠かさない人であっても。
ワンちゃん猫ちゃんは4本の足に体重が分散していますけれど、人間は2本の足に全部の重みがかかっちゃうわけで…しかも日本人は長寿なわけで…。
■先日、初老向けの女性誌に「着物は内股で一直線上を歩きましょう。」とありましたが、それを実行できる読者の割合はどれくらいなのかなぁ。
ちなみにその雑誌の撮影光景。
そして、先生が抵抗する間もあらばこそ、突進して、先生のつま先をクイッ、内へずらす。
■これは外股で立つ婦人グループ。1968年の横浜です。当時の日本人ならまず撮らない光景ですな。拡大画像はこちら。
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