キモノと、裾すぼまりと

フランスのリュミエール社が明治の日本を写した映像を国立近代美術館フィルムセンター(京橋)で見ることができます。中でも東京や京都の雑踏を写している部分が興味深いのです。

動いている明治の女性達をパッと見て、歩幅が広いなぁ…と思いました。

彼女達の着物は、いわゆる“裾すぼまり”ではなく、
《スソの円周が長い!》

つまり《スカート部分の容積が大きい》感じ。

ゆとりのあるスソの中で、足をせっせと動かしているのです。(参考までに明治の絵はがきを。ちょうどこんなふうに都会をグイグイ歩いている映像でした。)

■この映像だけで全国の様子を推測することはできませんが、かつての都会にはこういう人達もいたっていうことで、話しのタネに。

汽車に乗り込む人達の中には、すでに手の甲で前の乗客を押す人がいたりして、けっこう忙しそうな世界です。

「明治の日本」(明治30年から明治32年撮影)は、フィルムセンターの7階展示室入り口付近でエンドレスに流れています。通して見ると20分くらい。明治の若い娘の顔は、南海キャンディーズしずちゃんに似ています!

映像に見るキモノの布団っぽいモコモコ感は、フランス人画家ジョルジュ・ビゴーが、残した絵そのものズバリ!彼は見たままを素直に描いていたのですねえ。

■その他、うつっていたもの覚え書き↓
前後にステップを踏みつつ熱唱する娘
のそッと人力車に乗りこむ堅太りの芸者
ブワブワのおはしょりのまま、帯を巻きはじめる娘
キビキビした殺陣の練習シーン
美脚・美尻のフンドシおじさん(八頭身)
食事のシーン(やらせっぽい)
アイヌのおじさん達のダンス(ロックスタアのよう)
少年の剣道稽古を見守る男達
着物にシルクハットをかぶった男性達が本当に歩いている!