佐藤いぬこのブログ

戦争まわりのアレコレを見やすく紹介

 安吾の☆ドライアイス工場

ブロークバック・マウンテンを見る。奥さん役の顔が(ミシェル・ウィリアムズ)、ぼやっと曖昧でよかった。木更津キャッツアイ平岩紙さんみたいな、箸やすめ顔。

終戦間もない頃の聖路加病院です。( 49th General Hospital, Tokyo)

日野原重明氏によると、米軍は戦時中「聖路加は爆撃しない」というビラをまいたそう。(戦争が終わったら、すぐアメリカの病院として利用するから)

というわけで、この写真は空襲を受けてない・ほぼ戦前のままの明石町がうつっていることに。

つまり坂口安吾が萌えていた「聖路加病院近くのドライアイス工場」*1も見えるはずなのですが、遠景ではっきりと分かりません。

ちなみに写真の川は隅田川、中州みたいに見えるのが佃島(石川島造船所、石川島貯炭所など)です。

昭和7年の地図と照らしあわせると、だいたい矢印のエリアに「日本ドライアイス工場」とあり、その付近から佃の渡しが出ていました。

narasige.hatenablog.com

*1:「この工場の緊密な質量感に較べれば、聖路加病院は子供達の細工のようなたあいもないものであった」/『日本文化史観』

h3 { color: #FFFFFF; background: #000000; padding: 0.5em; } h4 { border-bottom: dashed 2px #000000; } h5 { border-bottom: double 5px #000000; }