佐藤いぬこのブログ

戦争まわりのアレコレを見やすく紹介

 押井守、聚楽ビル、易断など

田中小実昌エッセイ・コレクション〈6〉自伝 (ちくま文庫)


田中小実昌氏の本に“昭和24年頃、上野の聚楽ビルの座敷を易断所にした…”とあったので、おお2階が聚楽台レストランの古い建物のことかなと思っていたら、違いました。

田中氏によれば、そのビルは上野駅の方からみると、船の舳先が波をわけて進んでいる」そうで、同じく船っぽい建物として旧朝日新聞の社屋を挙げていた。

しらべてみたら、アメ横の入り口にあった軍艦風のビルがソレにあたるようです。(上野京成ビル?)

押井守と、軍艦ビル
取り壊し寸前のビルの様子・その1(前から)
取り壊し寸前のビルの様子・その2(横から)

うう。歴史のある建物でも、原色の看板がいっぱいついてたりすると、ビル本体にまで目がいきにくい!こわされる前に、よく見ておけばよかった。

以前も書きましたが、有楽町の旧・日劇も同様の理由で目がいきにくかった…。本当は戦前のゴージャス物件なのに、ビル全体が大量の広告に埋め尽くされていたため、目をそむけて通りすぎてしまったのでした。

■↓↓画像は、その、船の形をした、朝日新聞旧社屋。(銀座百点no.624から拝借しました。)旧社屋を後ろから前から見たページです。どの方向から見ても、不穏な形・・・。

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