NHK クローズアップ現代 身体が動かない〜子どもの運動能力に異変〜
「ボールを前に投げられない」「転んでも手をつけず、顔面を打撲」。今「走る、跳ぶ、投げる」などの基本的な身体能力が備わっていない子供が急増している。文科省の最新の調査でも、体力格差が広がり、低いレベルの子供の体力は、際限なく下がり続けているという危機的な状況が浮かび上がった。
体力格差………。
「子どもの運動能力に異変」は、*1今後どうなってゆくのかわかりませんけど、気のせいか運動能力(?)の逆をいくように、日本の少女達の足もとのお洒落は難易度が増しているような……?(北欧の足もと。id:NARASIGE:20070427)。
「足もとの空間情報がうまく処理できてない気がする。」(船田戦闘機さんのブログより)を思わせるお洒落というか。
ところで、森茉莉のパアティーで踊っていそうな若者は、敗戦の時に子供。なので生まれた時から「ジインパンツ」、をはいていたわけではなかったのでした。
「戦後体験の発掘―15人が語る占領下の青春」は、そんな世代(富岡多恵子さんなど)が、子供の視線で敗戦の体験を語った本です。
「占領下の青春」という副題がついてますが、占領下の青春といえば、パサデナに追突されて死んでしまった「麻矢」*2。(森茉莉「ボッチチェリの扉」。昭和23年から25年の設定。)
「麻矢」とほぼ同世代で、昭和24年(←ちょうどボッチチェリの頃)、トヨタのOLをしていた上坂冬子さんは、この本でこう語っています。
板張りの公会堂でダンスパーティーが開かれたのを覚えています。あのころはみんな下駄なんですね、「あの人クツはいてダンスを踊っているそうよ。」「へー、スゴイ!」と、ダンスより、クツが目立つ時代でした。
(小説の中の話とはいえ)美貌のおかげで亜米利加の物資が豊富に入手できた「麻矢」と、
下駄のダンスパーティーと。
。。。。。。。。。。。。。。。
ダンスに、下駄しか選択肢がない社会も辛いですが、
少女達が一斉に(日本の雑誌の提案する通りに、律儀に、)体にキビしそうなクツを入手できてしまう社会も、
いいんだか、わるいんだかー
*1:森茉莉も、運動能力の異変、の人。でもその時代はソレがお姫様のあかし?id:NARASIGE:20070318#p1
*2:おそらく「麻矢」は敗戦の時、13才前後