四谷のドンボスコ、夏の応接室

■四谷のドンボスコ(メダイユやピンバッチ等をギッシリ売っているお店)に行ってみたら、お店の中を涼しい風が吹き抜けていました。見れば表のドアと裏のドアが開け放されていて、通路状のお店に、ググーンと空気の通り道が出来ている。


21世紀、たいして暑くもない時期から「閉め切ってエアコン」が普通になっているのでちょっと印象に残りました。


獅子文六の「やっさもっさ」は、敗戦間もない頃の横浜が舞台です。(キーワードはエリザベスサンダースホーム、戦争に負けたキマリの悪さなど)その中に、ある会社の応接室が出てきたのでご紹介。

もう、夏に入って、応接室のドアもヨシズの腰扉に替えられ、風通しはよくなったが、広くない応接室の大半は、そこから見透かされた。

もちろん太った社長は開襟シャツという設定です。


こういうのはいいなあ。
こういう、本気の、実用的な「季節感」は、いいな。


■さて、獅子文六の「やっさもっさ」「自由学校」等を読むと、敗戦のショックで腑抜けになった夫と、キリキリ/テキパキした妻の組み合わせが出てきますが、私の脳内で夫は「フレンズ」(シットコム)のロス・ゲラー、奥さんはモニカ・ゲラーが演じています☆

どちらの話も夫が最初、汚いかっこうをしているけれど、仕立てのいい服を無理矢理着せるとアラ不思議、育ちの良さがにじみ出て周囲の人に一目おかれる、みたいなところがロス・ゲラーな感じ。ロスの背広姿もおっとりとしているから。胸板厚いし!