2008-09-04 銀座がショコラティエ……の街になる前 本 昭和キャバレー秘史 (文春文庫 PLUS)作者:福富 太郎出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2004/03/12メディア: 文庫銀座の大通り(←裏通りじゃなく)に、ドカンドカンと大型キャバレーが*1あった時代の話がいっぱい。 ハウスオブ資生堂の「ギンザの、今と昔……」的な展示に決して登場しないエピソードが多めですな。資生堂の目と鼻の先の出来事にも関わらず。 昭和23年頃までギンザのキャバレーには正体の聞けない客(ヤミ屋&米軍物資の横流し)しか来なかったことや、松坂屋デパートの地下がそっくりワンフロア1000坪の巨大ダンスホールだった話など。全体に、たいへんガハハな本です。 画像は現在の銀座8丁目、博品館のところ。オリンピック開催直前にオープンした「ハリウッド」。 *1:この本によれば、昭和30年代前半まで、キャバレーといえば「大きな店」を意味していたそうです。広いダンスホール・ステージ・生バンドがセットになっていたため大きな店になっちゃう。当時の音響技術では100坪以上の店では生バンドじゃないと音が届かないのだとか。