電気毛布で鼻血


闘士型、肥満型の昭和のオジサンの中いも、足が冷えて困るタイプの人がいるのをご存知ですか?


その足の冷たいオジサンとは、巨万の富を築いた相場師、佐藤和三郎。


獅子文六の小説『大番』のギューちゃんのモデルになった人物です。


(映画ではギューちゃん=加東大介


相場師の佐藤和三郎は、株屋の小僧さんから裸一貫でたたきあげた、とってもガハハな快男子。以下の引用は、外科医で鍼灸師だった人の著書*1から。

佐藤和三郎氏は、肥満体質の多血質、活動的で筋骨たくましいのに、足だけは冷たくて、早くから電気毛布を入れないと寝られない。こういう型の訴えは、「頭寒足熱」の逆で、足寒頭熱ののぼせ症である。


血圧も高いし、糖尿病も持っておられるが、養生はいっさいしない。

ただ、電気毛布を入れると、夜明け前に鼻血が出たり、歯が浮いて痛んで困るという。


間中喜雄博士の灸とハリ (1978年)より


というわけで、太ってギラギラした客はキツイ冷房で出迎えるのが最高のサービス……とは限らないケースもあるのでしょう。(ちなみに、小説の『大番』のギューちゃんは冷房のない時代の花街で、汗をかきかき「形相」で励んでます。)

*1:数年前に、奈良の古本屋で購入

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