こんにちは、外反母趾

1976年(昭和51年)の暮しの手帖に、外反母趾のことが出ていた。お医者さんQ&Aみたいな頁で、“今まで日本の女の人に外反母趾は少なかったけれど、最近だいぶ出てきた”という話の流れでした。

 日本みたいに、草履で逆に指が開いているような国には起こらないんです。ただ最近、日本でも見るようになったのは、いま40代、50代の方で若いころからハイヒールをはいていたためですね。


 ひところ、先の細い靴がはやりましたからね。


 流行ですね。もう、今さら悔やんでも仕方ないことですが。今は、スポンとした靴がはやっていますから、いまの若い女の子は、年をとっても大丈夫かもしれませんけれど。


1976年に40代、50代の人の若い頃というと、敗戦直後〜敗戦から10年前後のハイヒールも含まれるのでしょう。上等とは言えないつくりの品も多かったろうなあ…


あと、1976年の「若い人」の間ではやっているスポンとした靴って、お医者様はどういう靴を思い浮かべていたのか、ちょっと気になる。(↓70年代の若い人のイメージ画像☆*1


■さらにさかのぼって1936年(昭和11年)の雑誌「ホームライフ」には、日本女性の体格向上を考える的な特集で、ハイヒールを妙にすすめている特集がありました。


「医学博士」と名乗る人達が、コピーペーストしたように

「日本の女学校ではなぜ、ハイ・ヒールの靴をはかせないのだろうか。ハイ・ヒールはおおに奨励すべきだ。ハイ・ヒールをはくと、腰が大きくなる。腹筋が強くなる。もっとも悪いのはかかとのないゴム靴だ」


「是非ともハイヒールをはいて、腰を、脚を、胸を強くしなければならない。靴にしてもカカトの低い靴は禁物である。」


「ハイ・ヒールはおおいによろしい。ハイ・ヒールは女の体を強くする」

等と、書いています。


そんなに腰が強くなり腹筋が強くなるなら、軍隊でも採用すればいいのに♪


■ハイヒール礼賛だった「ホームライフ」は、たった1年後の昭和12年秋以降、まるで別の雑誌のように、戦争一色の記事で埋まります。防空頭巾、軍用鳩、日章旗の作り方、出征の支度など。


で、今度は、禁物であるはずの「カカトの低い靴」と、モンペ式国防服のコーディネートを提案してくるのでした。