■六本木ヒルズのメタボリズム展に行きました。
2回、行きました。
副題は「復興の夢とビジョン」。EXPO'70に代表されるような昭和の夢が溢れて大変なことになっていました。
これから行くという方に提案です。それは25年という物差しを頭の隅において置くこと。
25年という物差しを何に使うのか、これからご説明します。
■突然ですが、森三中の6億円くじは、キャッツアイや、プリンセスプリンセスがテーマですよね。
キャッツアイや、プリンセスプリンセスは今から、おおむね20数年前…約四半世紀前のヒット作。現在、働きざかりのヒト達が多感な時期に見たであろう、嬉し恥ずかしのヒット作なわけです。
■で、メタボリズム展ですけど、
EXPO'70(1970年)の25年前は、東京は焼け野原なんです。(例・新宿のカラー写真 id:NARASIGE:20071117)
想像してみてください。
代官山ヒルサイドテラス(1969)の25年前は、まだ戦時中。
アンアン創刊(1970)の25年前は敗戦の年。「耐え難きを耐えー」の玉音放送です。
中銀カプセルタワー(1972)の25年前…は占領下。
21世紀から見ると、「敗戦」は、遠い、遠いできごと。
つまり大化の改新みたいに、教科書にのっているアレ…的な出来事になってしまいそうですが、EXPO'70の頃はそうじゃなかったのです……。
(しかしメタボリズム展では、東京の焼け野原の写真が、ハンカチ大の異様に不鮮明なもの1枚きりでした。「復興の夢とビジョン」という立派な副題がついているのにー。なので、各自、脳内で補完しましょう。)
(関連話題 「EXPO'70エプロン」id:NARASIGE:20090329)
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