佐藤いぬこのブログ

戦争まわりのアレコレを見やすく紹介

秘密の引き出しと、しかけ花火

■銀座七丁目のマジョリカルームに行きました。


「ひみつの仕掛け満載のドレッサー」は、小引き出しの1つ1つが小宇宙になっていて、全部を順に開けてみなくては気が済みません。


鍵のかかった引き出しを開けると洋風おみくじが入っていて、おともだちは「歌いなさい」を、私は「話しなさい」を、引きました。



マジョリカマジョルカの世界と、乙女向けの健康知識って、とても相性が良さそう‥‥といつも思います。



マジョリカ香水の「とろ〜り1滴で女の子の血が騒ぎだす」「眠っていた女の子を呼び覚ます」というのは、そのままエストロゲンのメタファーに‥‥‥マジョリカマジョルカの密室感、ほんのりとした背徳感も、うしろメタファーで、またよいのです。



■以前、健康知識を戦時中の用語で説明する*1お医者さんの本(昭和40年)をご紹介しましたが(id:NARASIGE:20120131)その先生は、ときどき詩的な比喩もなさいます。


以下、内分泌の項目より抜粋。

思春期には男女とも肉体的に大きな変動が起こり、しかけ花火に火がついたように、色とりどりの変化が次々と起こるが、その火付け役をする性ホルモンの量は、まことに微量で郵便切手の重さしかない。


脳下垂体が一生の間に製造するホルモンの量は茶さじ一杯にも満たないが、茶さじ一杯出るか出ないか、出るにしてもすてきなタイミングで出るかどうかによって、健康が維持できるかがきまる。

すてきなタイミングで、色とりどりの「しかけ花火」に火がついてゆく思春期のヒトたち。



いいですね。




■文中の「すてきなタイミング」は、当時のヒット曲(坂本九がカバー)

*1:その方が、昭和40年の読者が理解しやすいから

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