■「仁義なき戦い」(1973年)をはじめて見た。
菅原文太が、アタフタ・ブルブルしながら偉い人を殺すシーンがあったけど、殺す標的を待っている間は、大雨。そして足元は雪駄&素足なんですよね。
水たまりの中には、タバコの吸い殻が沢山あって、待ち時間の長さを物語ってる。
これが、もし「水たまりに雪駄&素足」じゃなく、雨をがっちり防ぐ靴なら、アタフタ・ブルブル感が出ないでしょうねー。冷たい足元は、不安感、焦燥感の表現にぴったり。(セレブの素足は選ばれし者の象徴になるが、庶民はそうはいかない)
これからのシーズン、大雨の中でも素足にパンプスみたいな女子を時々見かけます。21世紀は雨でびっしょり濡れたあと、冷房のコンビニに入ったり電車にのったりするわけでして、こんな急激な温度変化は「仁義なき戦い」の時代にはなかった!今の女子は、すごく恵まれているようでいて、けっこうキビしい環境におかれているのです。
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