実相寺昭雄のエッセイに「流線型車両」のことが出ていたので引用します
(192ページ)
少年時代の憧れは流線型だった。(中略)空想科学小説に出てくる弾丸列車風のものも、イラストは全部怪しげな流線型だった。昭和40年代初めのテレビ映画「ウルトラQ 地底超特急」もそうだった。
怪しげな流線型、という表現がおかしい。でも怪しげな流線型はとても魅力的ですね。
実相寺が流線型の例として挙げていたC53を検索すると、想像以上に流線型でした!「機関車やえもん」とあまりに違いすぎる!なんという、ものものしさ。
その他、獅子文六の小説にも、「流線型〇〇」が、ハヤリものとして時々登場します。メモがわりに書いておきます。
「流線型汽船から吐き出される観光客」(「久里岬土産」昭和10年10月)
「オラ、ちょっくら流線型をやって来ただ(略)流線型ちゅうのは、女同士でカケオチする事だべさ」(「浮世酒場」昭和10年1〜6月)
ふりかけ「旅行の友」復刻版も、流線型です!
旅行の友のメーカーサイトより
大正時代の初めに、当時の陸軍・海軍から「持ち運びに便利で、日持ちし、栄養価の高い食品を」との要請に基づき開発された商品で、当時では画期的な容器だった筒型の缶容器を再現しました。
先ず昭和10年(1935年)服部がメジャーのコロムビア・レコード社の専属になる前の大阪資本のニットーレコードに在籍していた時期に作曲した「流線ジャズ」のサウンドが先駆的であった。