多摩聖蹟記念館で行われていた「関根要太郎展」に行ってきた。
関根要太郎・・・どういう方か知らなかったけれど
チラシを見て、あ!「京王閣」も手がけた人なんだ!と興味が出てきた。
「京王閣」って、競輪場のイメージがあるけど、実は違うんです。
「関根要太郎展」パンフレットより「京王閣」について抜粋しますね。
多摩聖蹟記念館よりはやく京王線沿線に建設された関根要太郎の建築として京王閣がある。京王閣(東京都調布市)は敷地面積16,000坪の土地に京王電軌(現在の京王電鉄)が建設した娯楽施設で、昭和2年6月1日に開園した。この京王閣の中心的建物である本館を関根要太郎は設計した。本館には総大理石張りの大浴場(ローマ風呂)や食堂、カフェ、ビリヤード場などがあった。開園翌年には16万人を越える入場者数を記録したという。
パンフレットの説明は「終戦直後の昭和22年、京王閣は売却され」で終わっている。
総大理石張りの大浴場を持つ豪華な施設、しかも終戦時、完成からわずか20年の施設が、なぜ競輪場にスライドしたのか。なぜ人の記憶に京王閣が残っていないのか。
京王電軌鉄道の沿線案内図で、京王閣は観光の目玉として巨大に描かれていたのに。ちなみに画像の右端には聖蹟記念館のホールケーキのような姿が見えます。この案内図には関根要太郎物件が2つもクローズアップされているわけですな!
ちなみに、以下の写真は今もちゃんと保存され、1970年代初頭には仮面ライダーのロケ地として利用された多摩聖蹟記念館。同じ設計者が手がけた「京王閣」だって、保存されていればゴージャスなロケ地になったかもしれないのに。仮面ライダーというより、江戸川乱歩+天知茂みたいなドラマのロケ地に。
しかし多摩聖蹟記念館のある場所の高低差はすごいな。丘陵すぎる。