佐藤いぬこのブログ

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畳と宇宙人(「宇宙人 東京に現る」感想その1 )

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昭和の特撮好きの人に強くすすめられて、渋々みた「宇宙人 東京に現る」(昭和31 年・1956)。

 

カラー映像が美しいし、見て本当によかった。

 

まず、日本的な風景の中からいきなり宇宙人が出てくるのが良い!小津映画などで、お嬢様が畳の部屋でソックスはいてるシーンってありますよね。あの状況で庭先に宇宙人が出てくるのです。

 

宇宙人は当初、水のあるところから登場します。芝浦の岸壁に出たり、海沿いの御座敷に出たり。この海沿いのお座敷シーンが今見ると斬新なんですよ!大勢の酔っ払いが芸者たちと盛り上がってる最中、1人のオヤジが美人芸者にしつこく絡みます。芸者は海に面している露台に逃げる。すると海の中から宇宙人がヌーっと出てくるわけです!

 

(着物とSFの組合せを見ると妙に嬉しくなります。ウルトラセブン「第四惑星の悪夢 」でも荒涼とした風景に着物の老婆がいてその違和感がよかった。)

 

↓参考画像:「現代漫画大観」昭和3年より、海沿いの風景です。かつては海沿いに歓楽街がありました。現在は埋め立てられて内陸になっていますが‥。洲崎(東陽町)品川、大森などの地名が見えますね。

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「現代漫画大観」昭和3年より

 

↓拡大画像。宇宙人はまず芝浦の岸壁に出現しましたから、海沿のお座敷は品川かもしれません。

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