佐藤いぬこのブログ

戦争まわりのアレコレを見やすく紹介

しぐさ

運び方いろいろ

高輪の物流博物館の地下で*1、1958年(昭和33年)の記録映像「荷役は変わる」*2を見ました。想定外の洒落たイラストのオープニング、軽やかな音楽、美しいカラー映像で50分の長さがあっという間。 その中で、上品なナレーションが繰り返し「人間の肩で荷物を…

内股と“可愛いルック”

日仏学院ラ・ブラスリーにて行われていた、『ウチマタ』、クロード・エステーブの写真展。3月11日の大地震以降見ると、余計にハラハラしてしまう写真。 クロード・エステーブさんの作品「ウチマタ」の一部 日本では200年来、内股は、きわめて重要な女性的ポ…

着物の裾が広がる場合/裾が広がらない場合

沖縄のキモノ。 戦前の写真に見えますが、戦後の写真なのです。 拡大画像 拡大画像 そして、同時期の沖縄のガールズ(Oki Girls)。進駐軍のかまぼこ型建物の前で・・・・・・。

不安とキモノ その2

「きもののすべて」(昭和40年)は、敗戦前後の空白の10年に着物の知識をすっかり失ってしまった日本女性、着物に不安を抱く昭和40年の母娘に向けた本です。挿絵はいわさきちひろ。 しかし大正7年生のいわさきちひろさんは、シロウトさん風と、クロウトさん…

不安とキモノ  その1

■10年ほど前、着物のサイトを作っていた私ですが、いつの間にかブログが敗戦直後カテゴリーだらけになっています。 「キモノのしきたり」に、すごく疑問を持っていたら、自然と敗戦直後が気になるようになってしまったんですよ。不思議ですね! ■さて〜「き…

着物(晴れ着)で、長時間歩く

昭和30年(1955年)の埼玉県*1。 片道4時間の山道を、徒歩で行く新郎新婦です。お嫁さんは裾をまくりあげていますねー。 ご祝儀には花婿のほうでトラックを用意しましたが、この日は実家まで片道4時間ほどの山道を、二人で往復とも歩きました。 やっぱり普段…

イグナチオ教会、着物、小森のおばちゃま

昭和32年頃、四谷のバス停で、ポーズ。*1背景には上智のイグナチオ教会。ノートとかも入りそうな、けっこうな大きさのカバンです。着物をスーツ姿にみたてているのかな?ダーッとタイプ打ちそうな雰囲気です。 かつてのイグナチオ教会。今は、円筒形ですよね…

気持ちいい靴を見物

近所の人にすすめられてディーター・ラムスの時代―機能主義デザイン再考に行ってきました。 ブラウン社のスッキリしたモノがいっぱい並んでいた。 で、展示を見ている人達の靴が良かったんですよ。私は展示を見てもよくわからない人間なので、もっぱらお客さ…

うなじゼロ着物

着物といえば、う・な・じ。というイメージがありますが、 こちらはキッチキチの襟元を、さらにパーマの髪で覆って、うなじ露出ゼロ。 (「暮らしの手帖を通してみた戦後の3年間 なんにもなかったあの頃」*1より) ↓こういうむちゃくちゃな時代の中で、アタ…

夢の国の女性と、関節

*1 QUEEN OF THE PROSTITUTES。バイシュン婦の女王様の非現実的な立ち姿です。 “私らの体は、粘膜と粘膜の接触(©獅子文六)に特化されているのです、日常の動作( こういうの )とは無縁なのです”といわんばかりの無茶な足元。 (大岡昇平「少年」には、お…

ねんねこ半纏

外国人が撮影した「ねんねこ半纏」や、「おんぶ」の写真を集めました。すべて、もとからカラー写真です。ぜひごらんください。narasige.hatenablog.com narasige.hatenablog.com narasige.hatenablog.com

カメラを意識していない写真

うつされる側が、カメラを意識しないでうつっているタイプの昔写真。*1 コレが、ありそうで意外にないんですよねー 生き生きした表情の少女達。記念写真だとこの輝きは消えてしまうのだろうなぁ。【Flickr より。拡大画像】 勢いよく歩く着物写真も、ありそ…

美しい立ち居振る舞いでナイト

高齢の美しい俳優・女優の出ているCM。ttp://www.everlifegroup.jp/tv.html 晴れた日、彼らが「坂を登っているシーン」が、ほっこりと挿入されます。 「階段だって…」という、たいそう曖昧なナレーションがついていて謎めいている。*1 10代の人が見ても何…

 エロスと、言い訳

裕福な令嬢達が・お天道様のもとで・自らすすんで・肌をさらす。昼間だし西洋のスポーツウェアーだから、別に、エロじゃないよね?という言い訳が聞こえてきそう☆ (昭和10年頃の「ホームライフ」から。小金持ちの茶の間においてありそうな贅沢雑誌で、他のペ…

 キモノと時間の逆まわし

上の写真から、約60年前、50年前、40年前、30年前です。 時々、昔の写真の方がSFっぽいというか007っぽい場合がある。このまま敵の潜水艦に忍びこんで、ひと暴れしそうな… ↓約60年前。1940年代。マッカーサー司令部前で。(日比谷の第一生命ビル) ↓約50年前…

 キャットファイト

洋装のモガが、銀座の真ん中で取っ組み合い。彼女らの武器はお洒落なパラソル。 昭和3年(1928)の絵です。*1 そんな楽しい妄想から10数年後。昭和20年(1945)の5月には銀座丸焼け、画像は4丁目の三越です。(この本から)【 丸焼けの新宿は、こちら→→】 *1:…

 僕のアルバム

僕のアルバム作者: 植田正治出版社/メーカー: 求龍堂発売日: 2007/11メディア: 大型本購入: 1人 クリック: 28回この商品を含むブログ (24件) を見る「植田正治の没後発見されたネガの束より編纂した妻を被写体とした1935〜1950年代の未発表写真を綴った夫婦…

 スクワットのポジションでお洗濯

“中国に行った時、しゃがんでる女の人をしばしば見かけマシタ”【Flickr より。拡大画像】 During my travel in China I often saw women in such squatting position. イタリア、立って洗濯の光景……。【Flickr より。拡大画像】 日本もしゃがみます。(祖父…

 マタの☆裂けるような

超、大股の娘。「現代娘」という題がついています。*1この絵の時点の「現代」は昭和3年(1928年)。きっかり80年前なのでした。 獅子文六の自由学校(昭和25年=1950年)にも、カタカナだらけの流行語を操るイマドキの娘(id:NARASIGE:20070823#p2)が「マタ…

マリアのパアティー、足もとの空間情報

NHK クローズアップ現代 身体が動かない〜子どもの運動能力に異変〜 「ボールを前に投げられない」「転んでも手をつけず、顔面を打撲」。今「走る、跳ぶ、投げる」などの基本的な身体能力が備わっていない子供が急増している。文科省の最新の調査でも、体…

 しゃがむ姿勢

■東ノマディック美術館(Ashes and Snow/グレゴリー・コルベール)。最寄りの東京テレポート駅に、しゃがむ青年が1ダースほどいたのが印象的でした。六本木ヒルズの「ル・コルビジェ展」でも、修学旅行の女学生達(善良そうなタイプ)が、スカートを黒い翼の…

 可愛く見える「角度」の変遷

CastleDragonさん。ワンレン時代の小首かしげ→→イマドキの内股へ… しかしイマドキの傾きは、いつも小首をかしげて横に傾いてた昔とは違い、どちらかというと上半身を前のめりにした前傾方向の傾きだ。この寒いのに生足なのはご苦労な話だが、ご丁寧にみんな…

 「えへっ」内股立ち

ニューヨークの街中でオリエンタル系女性が日本人かどうかを見分けるポイントは【「えへっ」内股立ち】、という独特の立ち姿にあるそうです↓↓

 筋肉のない体が、すてき その2

これは、1968年koreaです。農村部の人が頭の上にのせて運搬。 http://www.mishalov.com/korea768/pictures/korea768-21.html http://www.mishalov.com/korea868part2/pictures/korea868-50.html農村部だけでなく、タウンの雑踏の中でも頭の上にのせています…

 ☆雨の日には、尻からげ☆

「理屈は理屈 神は神」 SF作家のかんべむさし氏が、人生の危機に直面し“さて神様を信じようか、それとも天風先生、あるいはマーフィーで?……”と、戸惑う気持ちを正直に書いたエッセイです。かんべ氏が(現時点で)信じている宗教の名物「先生」は、戦前のコ…

 人、それぞれ

■映画「リトル・ミス・サンシャイン」は、主人公のメガネ娘オリーブちゃんが、美少女コンテストに出るまでのてんやわんやを描いたストーリーです。コンテストでは、セミプロめいた美少女達が、全員同じ口角のもち上げ具合、全員同じつま先の向きで完璧なポー…

  筋肉のない体が、素敵

雑誌に、ベトナムは今でも都市部と農村部の女性は明らかに体格が違う、と書いてありました。(農村部の女性は、天秤棒に水や肥料の入った桶をかついでいるから。)今の日本で全国のコンビニ店員さんをシャッフルしても、体格差で出身地を特定できないと思う…

 足音を鳴らす街、鳴らさない街

一流といわれる企業のOLさん達が、いっせいに帰宅する光景に遭遇しました。彼女達、足音がとっても小さいんですね…。コツコツと小鳥さんのように。そして足をひきずらない。足音がしない理由は、上等の靴?骨格?海外生活の経験?一方、私の最寄りの駅(元、…

 ぬくぬく美女

エリクシールの美女、黒沢千絵さんレベルの美貌の人が、ぬくぬくのスニーカーと軽いコート姿で、「上野」のアメリカンファーマシーにいました。英語を話していた。 黒髪が潤っていた。肌も潤っていた。私は美しい人が、暖かい・安定した足元をしているのを見…

 リラックスしたオジサンがいっぱい

熟年男性誌が「日本のッ、伝統のッ、所作を学ぶッ!!」みたいな、かたい特集を繰り返すけど、どうも「学びすぎてリズムが無い」(←D.T.が女性に接した時のぎこちなさについて、伊集院の発言)↓こちらは逆に、リズム感たっぷり。(50年代から60年代にかけて…

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