占領下
オシャレな広告塔は、いつからあった? ここ十数年ほど、私の趣味は敗戦直後のカラー写真を見ることです。(進駐軍の子孫が、“ダッドやグランパが撮影した写真”としてネットにあげている。しかし、進駐軍が撮影する場所は限られているから、ガチな暗部はうつ…
ジープのおもちゃと、ワカメちゃん 敗戦まもない頃のサザエさんには、“ほっこり”じゃないネタ(住む家のない親子、引揚げの苦労など)も 目白押しです。 中でも印象的だったのがこのコマ…。四角い包みを見たワカメちゃんが、唐突に「ジープだね」と喜んでい…
獅子文六と【戦争→敗戦→どん底からの復興】 かまいたち濱家が歌っている「ビートDEトーヒ」。ダンスは可愛いけど、歌詞はけっこう暗いんですね。“ポップなビートで、トーヒ(逃避)したい。つらい現実から目をそらしたい”みたいな内容で。 #ビートDEトーヒ踊…
銀座のApple Storeは、とてもツルツルしていますよね*1。Apple Storeの向かいにあるデパートが松屋銀座。Apple Storeに負けないほどツルツルで、みつ豆の寒天を思わせます。(上の写真は、2022/10/19撮影)。 しかし、そんな松屋にも「ツルツルしていない時…
元・基地の街で「ラストナイト・イン・ソーホー」をみました 地元・立川のシネコンで『ラストナイト・イン・ソーホー』みてきました!1960年代の文化を愛する少女が、憧れていた時代の“闇”を見てしまうお話です。 youtu.be 観た後、「もし『ラストナイト・イ…
『やっさもっさ』は1952年(昭和27)、朝鮮戦争の時期に新聞連載された小説。「国は破れ、山河とパンパンだけが残った」横浜が舞台です。混血児の孤児院を中心にストーリーが展開していくわけですが、その孤児院をイメージさせるカラー写真を見つけました。…
スーベニアショップいろいろ 2021年7月末の日本は、酷暑と感染拡大で「おもてなし」どころじゃないけれど、70年ほど前の日本は、ある種の“おもてなし”モードにありました。したがってスーベニアショップも多かった。今日はそれをざっとご紹介しますね。 nara…
GINZAを名乗るナゾの映画館 ここ十数年ほど、私の趣味は敗戦間もない時期のカラー写真を見ることです。(進駐軍の子孫が、“ダッドやグランパが撮影した写真”としてネットにあげている)。 こないだ、「暖房完備」をうたっている映画館を見つけました。撮影は…
道路にいる「家畜」が、ヘッドライドを浴びる?! 来年は、丑年。かつての日本は、「街の中」に牛や馬がいました。にわかには信じられないかもしれませんが、本当なんです。その様子がわかる文章を『竹頭帖』(宮田重雄/文藝春秋新社 1959)より紹介します*…
全身、真っ赤な服の女の子たち 今日紹介するのは、1950年代前半の女の子たちです。敗戦から数年しかたっていないのですが、想像以上に服が真っ赤なんですよ。赤すぎる!(すべてもとからカラー写真です)。 ▽なぜ、1950年代の日本を撮影したカラー写真が多数…
戦場の看板「R&R」 1950年代前半(朝鮮戦争の時期)、日本を撮影したカラー写真が多数ネットにあがっています。しかし1950年代も後半になると、そのような写真はほとんど見かけません。一体、どのような経緯で撮影されたのでしょうか?以下、関連写真をご紹…
松本清張「日本の黒い霧」に登場する"お風呂" お洒落な銀座のヒストリーには、まず出てこない施設「東京温泉」をご紹介しましょう。場所は銀座6丁目で、GINZA SIX(旧・銀座松坂屋)の裏手あたりです。下の写真でいうと、ウェディングケーキのような形を中心…
獅子文六『胡椒息子』に登場する羽田空港と、半円形のサンルーム “ヘリコプターで東京遊覧”ってバブリーな響きがありますが、獅子文六の『胡椒息子』(昭和13)には、金持ちの子供が「エア・タクシー」に乗って「東京の空の散歩」をこころみる場面があるんで…
聖路加病院を外側と内側から見る 以前、吉田豪さんがラジオで“芸能人の本を読む時は、同じ出来事を複数の本で読むと、立体的になってくる ”というようなことを言っていました。例えば、ある宗教について「勧誘する側の芸能人が書いた本」と、「その人に勧誘…
敗戦直後、日本人客が入れないキャバレー「オアシス オブ ギンザ(Oasis of Ginza)」が誕生しました。場所は銀座のど真ん中。今の「GINZA SIX」(元・銀座松坂屋)の地下です。“お洒落な銀座のヒストリー”にはまず出てこない施設ですが、関連画像などをご紹…