佐藤いぬこのブログ

戦争まわりのアレコレを見やすく紹介

「銃後のハナ子さん」その1 轟夕起子とハナ子さん

轟夕起子をモデルにした漫画「銃後のハナ子さん」 『青春怪談』の可愛いお母さん、轟夕起子の若い頃 引用元:日活サイト 市川崑監督の『青春怪談』(昭和30)で、丸々としたお母さん役だった轟夕起子。垂れ目で天真爛漫で、本当に可愛かった。 しかしその十…

シティポップと焼け野原(その2)【1985年の日本】

1985年を軸にして考えてみる 先日、「シティポップの生まれた時代は、意外と焼け野原に近い」と書きましたが、今日はその続き。敗戦から40年目の1985年を軸にして考えてみたいと思います。 1985年はシティポップの終盤なのでしょうが、再評価されている竹内…

野戦病院・『M*A*S*H 』・獅子文六『やっさもっさ』

野戦病院と『マッシュ』 2021年8月。新型コロナの感染者が急増し、SNSでは「野戦病院」という言葉をたびたび見かけるようになりました。あぁぁぁ。 そして「野戦病院」を描いた映画といえば『マッシュ』(1970)です!『マッシュ』は、「Mobile Army Surgica…

半裸の昭和

昭和の半裸画像 暑い、暑すぎる!……ということで、今日は昭和の半裸画像(主に男性)を集めてみました。 裸で晩ごはん ▽「貧乏の あからさまなる 夏の宵」という川柳についていた漫画です。実はこういう家がすごく多かったのではないでしょうか?手前は蚊取り…

1950年代のスーベニアショップ

スーベニアショップいろいろ 2021年7月末の日本は、酷暑と感染拡大で「おもてなし」どころじゃないけれど、70年ほど前の日本は、ある種の“おもてなし”モードにありました。したがってスーベニアショップも多かった。今日はそれをざっとご紹介しますね。 nara…

1950年代の浴衣

1950年代の浴衣 ネットには、戦後間もない日本を撮影したカラー写真があがっています。当然、着物姿の女性も写っているけれど、これが意外とお手本にならない!長いこと戦争に耐えてきたせいかオシャレが迷走しがちだから。 narasige.hatenablog.com その点…

シティポップと焼け野原(その1)

「ものすごく強い西洋への憧れ 」とシティポップ kompass.cinra.net 「シティポップ」が海外で注目される現象について、マトを得ていると評判の記事を読みました。私は音楽に詳しくないけれど、とても腑に落ちた部分があったので引用します。 松永:あの当時…

「大家さん」と伊勢丹(漫画『大家さんと僕』を読んで・その2)

漫画『大家さんと僕』(矢部太郎)を愛読しています。『大家さんと僕』で重要な位置を占めているのが新宿伊勢丹。読むたびに“「大家さんと伊勢丹は、ともに戦前〜戦後をかけぬけてきたのだなあ”と思うのです。 とくに印象的なのは“伊勢丹の3階から上はアメリ…

バナーと戦争

みなさん、「バナー」というと何を思い浮かべますか?私は、オンラインショップの“小さい長方形”を連想します。あと、オリンピックの旗も「バナー」として売られていますね(笑) ※画像は2021.10.13時点。tokyo2020shop.jp 「祝出征」のノボリはバナー? 先…

宝塚と風船爆弾

宝塚劇場の“向かい”が気になる 日比谷のMUJIカフェが好きです。向かいに宝塚劇場が見えるから。私は宝塚にほとんど縁がないけれど、ZUCCA×ZUCA ヅッカヅカ を読んでファンの熱をうらやましく思っておりました。 さて。宝塚劇場は進駐軍に接収され、戦後10年…

「大家さん」が少女だった頃(漫画『大家さんと僕』を読んで)

「愛国行進曲」を合唱するおばあさん達(『大家さんと僕』より) 出典:『大家さんと僕』矢部太郎(新潮社) 漫画『大家さんと僕』(矢部太郎)を愛読しています。中でも印象に残ったのが、“入院している大家さんのお見舞いに行ったら、同室のおばあさん達と…

暗号とグラウンド

高級住宅街と「イミテーションゲーム」 井の頭線・浜田山にある高級住宅街に行ってきました。ウソかと疑うレベルで綺麗なところです。 なぜ行ったかというと、立川市が出しているお年寄りの聞き書き集に、“戦争末期、浜田山駅の近くにあった三井のグラウンド…

1972年の洋風ねんねこ

今日のテーマは「1972年のねんねこ」です。ラッキーなことに1972年の日本をflickrにあげてる外国人がいたのです! ちなみに1972年の若者は、こうですよ?では、この時代の「おんぶ」「ねんねこ」はどんな感じなのか見ていきましょう。 はじめに。1950年代の…

流行語の「認識不足」と獅子文六

「あらまあ認識不足よ(リットン程ではないけれど)」という曲がきっかけで、獅子文六のジンを作りました 獅子文六といえば『コーヒーと恋愛』(昭和37)。テレビの女優が主人公なので、“獅子文六は戦後の流行作家かな?”と思われるかもしれません。しかし『…

飲み会を夢見る時代 (『男の友情』獅子文六)

新型コロナによる自粛期間中、「オレの考える最強の飲み会」をツイートする人が増えました。夜遅くまで騒いで、大通りで酔いをさまして、さらに公園でおしゃべりを続けて…みたいな。ことに表現のプロがツイートする“最強の飲み会”は、映画館なみの臨場感。読…

宮尾しげをと、日常の着物

宮尾しげをが描いた日常の着物 先日ご紹介した前川千帆と同じく、漫画家の宮尾しげをも、日常のほほえましい瞬間を切りとってくれました。デジタルネイティブという言葉がありますが、いわば着物ネイティブたちの姿がここに。 右下の「ベッタラをぶら下げて…

前川千帆と、日常の着物

私は、着物と人間が「一体化」している姿が好きです。たとえば猫は、「猫」と「毛皮」が、(当たりまえだけど)一体化している。伸び縮み自由自在!あんな感じが理想なんです。 しかし日常の自然な着物姿って、なかなか写真に残りにくい。そこで、漫画の出番…

オリンピック・万博をやめた時代と、小説『悦ちゃん(獅子文六)』から生まれた少女スター

「東京五輪は、どうなるの?どうなっちゃうの?」みんながヤキモキしている2021年5月。 ご存知の方も多いと思いますが、かつて日本はオリンピックと万博を急停止したことがありました。今日は、そんな時代に活躍した少女スターをご紹介します。彼女は、獅子…

おすすめの過去記事

1950年代のカラー写真を集めた投稿です。どっさり集めているので、お好きなカテゴリーからご覧ください! はじめに。70年前のカラー写真が存在する理由 narasige.hatenablog.com narasige.hatenablog.com 服装・髪型など narasige.hatenablog.com narasige.h…

佐藤いぬこプロフィール

戦前・戦中・戦後をシームレスにとらえたい! こんにちは。佐藤いぬこです。このブログを読んで「過去と現在は地続きなんだな。まるでピタゴラ装置だな。」と感じてもらえたら、嬉しいです。アイコンは、昭和15年の雑誌広告より。 (以前は、着物イメージト…

綴方教室と、獅子文六の「団体旅行」

映画「綴方教室」と、獅子文六の「団体旅行」 昭和13年の雑誌を見ていたら、映画「綴方教室」の作者、豊田正子が出ていました。当時17歳くらい。ふっくらと愛らしい顔立ちです。 豊田正子は「綴方教室」で有名になった人。そして、獅子文六の短編『団体旅行…

非常時と、獅子文六「金色青春譜」

『金色青春譜』は、贅沢と非常時のミルフィーユ 獅子文六の長編デビュー作「金色青春譜」(昭和9)は、大金持ちの未亡人と、ケチな美男のラブコメディです。カタカナの贅沢品がどっさり出てきて楽しい!たとえば2ダースのシャンパン。ニュー・グランドのフィ…

歌舞伎座が焼けていた時代

歌舞伎座が焼ける→日本橋三越で歌舞伎 日本橋のお年寄りの対談集にこんな証言がありました。 「歌舞伎も、それから演舞場も、明治座もみんな焼けちゃったので、唯一残っているというんで三越が歌舞伎をやって、 当時白木屋ですね、今の東急、あそこがどちら…

10代の原節子「新しき土」

原節子16才。日独合作映画「新しき土」の撮影風景 ホームライフ 昭和11年(1936)8月号より、日本とドイツの合作映画「新しき土」の撮影風景です。原節子は1920年生まれなので、この時16歳くらい。パッと見たかんじ、16歳には見えませんよね?(映画の中では…

木炭車の時代

はじめに。うろ覚え木炭車 戦中・戦後の文章に、しばしば出てくる「木炭車」。みなさん、どんなイメージをお持ちでしょうか?ちなみにこれは、私の母が描いた「木炭車」の記憶スケッチ。かなり曖昧だけど、なんとなく感じが伝わってきます。車のうしろに「木…

新興国 満洲へ

失恋したら満洲へ みんな大好き獅子文六「悦ちゃん」(昭11)から、悦ちゃんのパパ「碌さん」が失恋した時のシーンです。満洲行きは、当時の失恋あるあるだったのでしょうか。 実際、碌さんは、病人のようになった。(略)女に嫌われて、そんな反応を起こす…

ポール・ジャクレー の記事(昭和13年の雑誌から)

「仏人画家ジャクレー 氏」 昭和13年の雑誌にフランス人の画家ポール・ジャクレーが出ていました。この時、36歳。 ホームライフ (大阪毎日新聞社)昭和13年4月号 蝶の蒐集と、和服 昆虫採集は台湾新高山で採取した異型蝶にジャクレチーといふ学名を持ち、世…

女給が出征?(獅子文六『女給双面鏡』)

獅子文六「女給双面鏡」と出征 獅子文六の『女給双面鏡』(昭和13)は、大島弓子の「つるばら つるばら 」を連想させる作品です。内容はかなり違うけど。 主人公は、幼い頃から女の子に間違えられてきた青年。彼はどの仕事をやってもうまくいきません。仕方…

教文館の塔は、いつ消えた?

教文館の摩天楼? 敗戦から数年〜10年(1950年代)の写真をflickrで見ていたら、銀座の「和光」と「教文館」がうつっていました。 とても暗い写真だったのですが、明るさを調整しているうちに「塔」を発見したのです。Tokyo View | Japan, 1952-55 Photograp…

獅子文六と「ス・フ」(ステープル・ファイバー)

獅子文六の「ス・フ」ネタ みんな大好き獅子文六。 獅子文六がユーモア作家としてブレイクした途端に、世の中は戦争モードになりました。なので、初期の作品中に「ス・フ」=ステープル・ファイバーがたびたび登場するんです。しかも“ここが、笑うポイントで…

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