(資生堂年表より)
「配給と経営」って、資生堂とイメージが全然別モノなんですけど!!!
まるで「アニー・ホール」の中に出てくる映画「悲しみと哀れみ」(ナチの記録映画・4時間)のような響きですw
■ちょうどその時代を描いてある「大番〈下〉」。
主人公の「ギューちゃん」(相場師)が、「統制キタ━━ッ!!」と金儲けに燃える人なので、悲惨な時代が舞台にもかかわらず、とっても楽しく読めました。
「ギューちゃん」は“明るい成金”という設定だから、読んでいてすくわれます。下巻の方がキャラ立ちしていて面白い。
犬は喜び庭かけまわるように、商売に励むギューちゃん。
キモメンなのに女性に可愛がられまくるギューちゃん。
「大番」には、戦時の生活の変化が時系列に沿って細かく細かく書いてあります。
昭和15年、定食屋さんでの大盛りが「統制」で小盛りいっぱいだけになるシーンとか。
その時点ではまだこういう状態↓↓
物が無い、無い、といっても、戦争末期と違って、有る物が抑えられているに過ぎない。
それから先の数年で日本はすごいことになっていくのですが、残念ながら描写は昭和16年で終わり。あとは焼け跡からの希望に燃えたシーンになります。
■「大番」は下巻だけを偶然古本で入手し、じゃあ上巻は新刊で買いましょう〜とアマゾンで取り寄せたら、あまり楽しめなかった。装幀や挿し絵が新しいと、ライブ感がゼロというか。
本は新しければ新しいほど良いと思っていたわたしですが、今回考えが変わりました。