90代のおばあさんとお話する。両国の人で、いつもしゃべり方が冴えているんです。飯島愛というかYOUというか、天性の「間」をもっていて。
さすがは、両国の人だ(?)…と思っていたんですけど、実は群馬出身であることが判明。両国に嫁ぐまでは、伊勢崎銘仙を織っていたそうです。
小さい頃から家で親を見てるから(織り方なんて)自然に覚えちゃうんだよ。
(自分の住んでいるところには)呉服屋がなかった。あっても商売にならないんじゃないの?
ランプの油買うのだって、織ってないと買えないんだもの。他に仕事ないんだから。
カイコなんてさあ、あんな小さくて、生きてるものの世話、たいへんだよ。
東京大空襲で逃げる時、息子をくるんだブラウスは、今でもとってあるよ。
と、文に書くと、まあ、いわゆる苦労バナシなのですが、これを飯島愛のようにフフン…♪と、投げやりに話すから、たいそう味わい深いのでした。
■写真は関係ないけど、明治の銀座4丁目。すごみのあるお嬢さんです。(このサイトから)↑↑このおばあさんは、少女時代こういう立ち方の人だったんじゃないかと想像してます。