「ケンとメリーのスカイライン」の日産プリンス(プリンス自動車)の前身は、戦闘機のエンジンを作っていた中島飛行機だそうです。(三鷹の工場跡地には国際基督教大学などが)
「中島飛行機物語―ある航空技師の記録 (光人社NF文庫)」は、三鷹や荻窪にあった中島飛行機の技術者の回想。胃に1000個くらい穴があきそうな経験談ですが、文体は穏やか。中央線沿線の人はぜひ読んでみてください。
エンジンを扱う工場の性質上、空襲の標的となった中島飛行機は徹底的に息の根を止められています。
はるばるサイパンから飛んでくるB29は、ひときわ目立つ富士山を目標に飛来してきて、富士山の手前で日本の迎撃を避けるため1万メートルにまで上昇*1する。
そして、中央線に沿って東上し、三鷹上空で武蔵野制作所へ全弾を投下し、すぐそばの荻窪製作所へは残弾を落とし、日本の戦闘機と交戦しながら九十九里浜から日本を離脱、サイパンへ帰るのがコースであった。
それから四半世紀、「ケンとメリーのスカイライン」。戦争がなかったかのようにかがやく映像💦
www.youtube.com
*1:日本の飛行機は1万メートルになると「ふらふらの状態」になるから