向島生まれの滝田ゆうの漫画「寺島町奇譚」に、足の親指と人差し指がクッキリ「Y」の字に開いているオバサンが出てきた。
戦前から戦中にかけての玉の井遊郭界隈の話で、女性達は皆、キモノに下駄です。
まあ下駄をはいた時は、誰でも親指と人差し指は鼻緒をつかんで「Y」の字になるんだけれど、このオバサンは脱いだ状態でもずっと「Y」の字が続いている。保たれている。
それを見た主人公の少年は、次々と「Y」の字型のモノ(パチンコとか、先が二つに分かれた棒とか)を連想していくのでした・・・・
キモノの時代はつま先が「Y」の字にパカーッと開いたまま、一生を終える人も多かったんだろうなあ。クツで指先を押さえつけることなく終わる人生。
画像はFlickr より。以前もアップした台湾の女性ですが、やはりつま先が広く開いています。