- 作者: 堀内誠一
- 出版社/メーカー: マガジンハウス
- 発売日: 2007/04/19
- メディア: 単行本
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きっとこういう職業の人は、著書でも戦争体験に全然触れないか、ぼかしているのだろうなぁ、という先入観*1を持って読み始めたら........、かなり、ちゃんと書いてありました。ごめんなさい!!
敗戦後の、どん底ライフスタイルの数々が、“とっはぁ〜〜(薫の秘話)”な感じで細かくえがかれているのです。
たとえば、6帖に7人の家族が住む停電ボロ屋での雨漏り経験を
蚊帳の天井に油紙を張って、水をためては横に流していました。つまり床面積が狭いのでタライなど置けないわけです。相変わらずの食糧不足、燃料不足。
と書いていたりして。雨を横に流すって難しそう。タライすら置けない究極の狭さ。
これらのどん底エピソードを事前に頭に入れてから、世田谷文学館の堀内誠一「旅と絵本とデザインと」へ出かけていくと、よりいっそう目眩がするかと思います。(展示では戦争に関してほとんど触れられていないので........)
あああ、日本って、短期間でこんなに凄まじく変化したんだ、
60年代、70年代のキラキラを作っていた大人達の脳内には、焼け野原があったのか、と。
焼け野原の参考画像。これは、「どこかの遠い国」ではなくて、日本です。進駐軍がカラーで撮影した日本。(この本から)
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