佐藤いぬこのブログ

戦争まわりのアレコレを見やすく紹介

運び方いろいろ

高輪の物流博物館の地下で*1、1958年(昭和33年)の記録映像「荷役は変わる」*2を見ました。想定外の洒落たイラストのオープニング、軽やかな音楽、美しいカラー映像で50分の長さがあっという間。


その中で、上品なナレーションが繰り返し「人間の肩で荷物を運ぶ時代は、もう終わりです」みたいなことを言うんです。パレットとフォークリフトで荷物を「固まり」としてさばくのが、当時すごく画期的なことだったらしくて。


「人間の肩で運ぶ時代は、もう終わりです」って、そんな連呼されてもねえ、大げさねえ、という感じで見ていたけれど、同じく記録映像の1つである昭和20年頃の光景を見て、ビックリ。目を覆いたくなるようなハードな環境の中、重い荷物を人力運びをしているんです。(女の人たちも‥‥)


博物館を出る頃には「人間の肩で荷物を運ぶ時代が終わって、本当に、本当に、良かったね!」と思わざるを得ないしかけになっているのでした‥。


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*1:パソコンの画面みたいな感じで自由に見る事ができる。

*2:制作は岩波映画・脚本が岩佐寿弥・企画が日本通運

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