佐藤いぬこのブログ

戦争まわりのアレコレを見やすく紹介

自動演奏・ウエストワールド

東京都中央区が出している「中央区の女性史」。中央区の年配女性(立場が色々!)の聞き取りで内容が濃いです!私も中央区出身の人間。少しずつ感想や情報をまとめていきたいと思います。

 

No.8「母から娘へ、銀座十字屋銀座の老舗楽器店に生まれた女性の話。以下、要約・引用します。

 

屋号の十字屋は、十字架を意味しています。紙腔琴といって楽士がいなくても音楽の自動演奏が楽しめる楽器やオルガンを製造、販売して、洋楽器の販売と普及を一手に引き受けてきました。

 

紙腔琴!

 

紙に穴って、なんとなく戦後のイメージでしたが、昔からあるのですね。検索していたらアナウンサーの中村江里子さんが「なんでも鑑定団」に紙腔琴を出してるのを発見。(鑑定団サイト)

中村江里子さんのお家が十字屋だとはなんとなく知っていましたが(笑)

 

 

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↓「紙腔琴」に限らず、着物と機械の組み合わせって、わかっているつもりでもビックリします。これは昭和3年の本より、ヘッドフォン使ってます。

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現代漫画大観「川柳漫画」昭和3年

 

穴の開いた紙による自動演奏、といえばAmazonビデオ「ウエストワールド」です!「ウエストワールド」ではピアノの自動演奏がよく出てきますし、オープニングではピアノロールが不気味なメタファ〜として使われているのです。「人生ってピアノロールなの?薄々思っていたけど、やっぱり…」とゾワゾワします。

 

 ↓「ウエストワールド、ピアノロール」で検索すると出てくる画像。雑貨として売っているようです。

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また、十字屋向かいのデパート・松屋が接収されていた話なども。

銀座の店は焼けました。終戦後は丸ビルの1階の支店に商品が残っていたので、バラックを立てて商売を始めました。松屋はPXに接収されていましたからGIがいて、日本の流行歌のレコードを買いにきていました。わたしも売り場を手伝っていたのですが、行列ができてすごかったですよ。

 

以下、参考画像です。まずは接収されてる銀座松屋。1952年(昭和27)flickrより

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ついでに同じ松屋の戦時中(「想い出の東京」 師岡宏次写真集より)。写真のキャプションには「武漢占領 日華事変で武漢占領を祝った。白い割烹着姿の国防婦人会が銀座通りを行進した。昭和13年 松屋前」とあります。1938年(昭和13)は上のカラー画像と15年も違わないのに、もう、まったく別の世界が。

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