佐藤いぬこのブログ

戦争まわりのアレコレを見やすく紹介

かっこいい店と、現実と。

昭和4年(1929)頃のカッコいい商業美術の本です。

letterformarchive.org

 

↓左は真っ白な果物店。まるで現在のタカノフルーツパーラーや千疋屋みたいですね。今から90年前とは思えません。右はお洒落なスポーツ用品の店です。ショウウィンドウを覗き込む親子に注目。

f:id:NARASIGE:20200510080348p:plain

お母さんらしき人が着物ですね。この体温を感じさせる着物姿!!お太鼓の感じ!どっしりしたお尻!最高です!

f:id:NARASIGE:20200509202455p:plain

(参考画像、私の祖母です。大正元年生まれですが、165cm位で骨太体型。祖母がかがむとこのイラストに近い感じになったかもしれません。)

f:id:NARASIGE:20200509204251j:plain

 

 

↓右は洋服屋さんらしいです。ガラス張りの店に洋服姿の女性が見えます。しかし、これらは、あくまでも夢の世界だったことでしょう。

f:id:NARASIGE:20200510080428p:plain


 

では実際はどうだったのか?同時期に出たイラスト集を見てみましょう。「現代漫画大観」(昭和3年1928)には、洋装のモダンガールが奮闘している様子が、ドッサリ描かれています。だってライフスタイルも骨格も違う文化を取り入れるのですから大変ですよ!これは映画スターを手本に「おひつ」と「火鉢」の部屋で頑張るモダンガールの絵。

f:id:NARASIGE:20200509160703j:plain

 

こちらも別のモダンガール。タイトルは「彼女の家」。こってり濃厚な生活臭!

f:id:NARASIGE:20200509160612j:plain

屋根から、放尿させてる。オシッコは、モダンガールの後をつけて来た男に降りかかります。

f:id:NARASIGE:20200509160613j:plain

 

h3 { color: #FFFFFF; background: #000000; padding: 0.5em; } h4 { border-bottom: dashed 2px #000000; } h5 { border-bottom: double 5px #000000; }