佐藤いぬこのブログ

戦争まわりのアレコレを見やすく紹介

服のお手本はナチスの「流行局」

 戦時中の『婦人画報』を読んでいると、ナチスヒットラーが肯定的に扱われていてビックリすることがあります。

▽例えば、記事のタイトルがズバリ「わたしたちのヒットラー」だったり。

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ナチスの流行局

で、今日ご紹介するのは「ナチスの流行局」関係の記事です。西洋のファッションを真似したくても「米・英」が敵なので、手本を同盟国ドイツにもとめたのでしょう。

▽「ナチスの流行局」の解説。ドイツ語が混ざっているし、正直何をいっているのかよくわからない!(『婦人画報昭和17年4月号)

ナチスのモオデアムト(流行局)は、流行を単に“流行もの”とせず精神の上でも物質的な意味でも、“国粋もの”の方向に進めつつある。

婦人画報昭和17年4月号

ドイツは我が国よりも三年早く衣類は切符制になっている。そこでナチスの生活文化部は、女性の物質に対する正しい「眼」の練達に主力を注いでいる。

婦人画報昭和17年4月号

▽まるで伝説の雑誌『Olive』(マガジンハウス)みたいなページ。お手本がリセエンヌじゃない『Olive』。

婦人画報昭和17年4月号

▽リボンとの組み合わせ。

東京オリンピック1964のポスターでおなじみ、亀倉雄策が手がけています。

ナチスの「流行局」がデザインした労働服。ベルトに小物入れがついてる。(『婦人画報昭和16年2月号)

ドイツ婦人労働者のための純然たる労働服。長いズボンのついたものでジッパーの機能的な利用や運動に対する注意の行きとどいたデザインである。製作・デザインとも「流行局」です。

婦人画報昭和16年2月号

▽オフィスの事務服、暗いエレガンス。サンダルは「代用品」を利用した新素材でできているそう。(『婦人画報昭和16年2月号)

いやみのないすっきりしたデザインが好感がもてます。左図は変形にしたところです。ちょっとした思いつきでまったくスタイルが変わります。

婦人画報昭和16年2月号

▽ちなみに、『婦人画報』の通常ページはこんな感じ。いやあ、一気に現実に引き戻されますね。お祖母さんやお父さんの着古した着物から「可愛らしいツーピース」を作るこころみです。『婦人画報昭和17年4月号。(モデルは、著名人のお嬢さんや奥さんなのだとか*1。)

婦人画報昭和17年4月号

▽今回は『婦人画報』を紹介しましたが、『婦人公論』の新社会人向けマナーのページもごらんください

外国旗などと交叉する場合は我が国旗を内側にし、門外から見て旗が右になるように掲げます。

婦人公論昭和13年4月号

以上、“ドイツ”を手本にしていた時代でした。

しかし、ただでさえ洋服に慣れていない日本人が【戦時の工夫をプラスする】って、すごく難易度高そうですよね!

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*1:『田村茂の写真人生』より

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