うろおぼえですが、吉田戦車のマンガに、「時計屋の○○さんは、【ドイツにん】だ」みたいのがありました。(日本人なんだけど、とてもドイツ風の雰囲気が備わっている人を【ドイツにん】とよぶ的な)
(前も書いたけど)仕事でお目にかかる人の中に、ときどき強烈な「鏑木清方にん」の女性達がいます。寂しげな細面に、美しい口元、スレンダーな長身、切れ長の目。
もし彼女達が、鏑木清方全盛の時代に生きていたら、崇拝者連中を狂わせる「町一番の美女」だったはずなのに、21世紀の今は「きれいだけど、印象の薄い人」として生きているのが、勿体ないやら、奥ゆかしいやら!
ご本人達も自分の美のジャンルに気づいていなくて、オレンジ色の運動靴や、クマのアップリケのセーター(木更津キャッツアイで妻夫木氏が着ていたような)などを身につけているんですよねー
(かといって「鏑木清方にん」達が、着物を着はじめたとしても、現代の色彩の大洪水に霞んでしまうような気がする。)