東京の某下町のお年寄り(80歳前後〜90歳くらい)に集まってもらって、お話を聞く、という催しに参加しました。私はその区の出身なのです。
かつて水路だらけだったその町は、鏑木清方の絵や随筆でも、けっこう有名。
司会の先生は、「ほら、川沿いに芸者さんが歩いたんでしょう?」と言って、鏑木清方的、シットリとした記憶を呼び覚まそうとしていらっしゃいましたが、お年寄り達は・・・・・・
以下、お食事中の方は、あとで。
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「いっぱいいたよねぇー、ドザエモン!」「隣あった警察署が、ドザエモンをイヤがって、川を棒でつついて押してましたよ!」
「水路を、おわい船が通るから、もう臭くて!」「バキュームカーの時代になっても、おわい船は来てましたよ!」「そうそう、あの橋のたもとで大八車から船に積み替えていたんですよ!」
みたいな話に、えらく熱がこもってた。一人が発言すると、あとからあとから「土左衛門」&「おわい船」の話をする人が挙手してました。
こ、これが、アロマテラピー理論でお馴染み、「匂いと記憶の結びつき」でしょうか・・・?
■参考画像「おわい船」。馬車で運搬するタイプはこちら(id:NARASIGE:20060423)