大正7年(1918)の観光地図
これは、大正7年(1918)の観光地図だそうです。
築地市場がないのに、万世橋はある地図
はじめ見たとき「ああ、敗戦後に作られた進駐軍用の観光マップね」と思いました。しかし拡大してよく見ると「あれ、晴海がない!ん…?築地市場もない!勝どき橋もない…。?待って待って!これ、関東大震災前の地図だ!」と、びっくりしたものです。
この地図は「築地市場がない!」「万世橋駅がある!」など、当然あるはずのものが無かったり、今は無いものが現役だったりする。いろいろな「ある!」「無い!」を探して遊ぶと面白いですね。
そりゃあ、日本語の地図のほうが詳しいのでしょうけれど、日本語だと「牛込区」等の「区」の字が難しい「區」だったりして、とっつきにくい。でも、英字なら逆に読みやすいし、「オー、小石川ボタニカルガーデンーね!」と異国の旅人気分になれるのです。
新宿と新大久保
拡大してみると、新宿が見切れそう!新宿、冷遇されてます。
獅子文六のエッセイ「ちんちん電車」に、
新宿なぞは、市外であり、場末の代表であって、東京人は大久保のツツジでも見学する時でなければ、そんな線へ乗ることもなかったろう
とあるのを読んだ時は、「新宿が場末の代表って、言い過ぎじゃないかなあ」と思ったけれど、この地図の新宿の扱いをみれば納得です。そして新大久保にはちゃんと「大久保のツツジ」=「AZALEA GARDEN」が載っている。
東京駅周辺
東京駅構内に、JTB(Japan Tourist Bureau)オフィスが!
築地周辺
築地周辺。築地市場無し(まだ海軍の敷地)。勝どき橋無し。立教(セントポールスクール)と聖路加病院と、歌舞伎座はあり!
この地図、flickrにログインすれば、かなり拡大できます。自粛期間中に、ぜひ無料の時間旅行を楽しんでください。