2022年2月末、世界は大変ことになってきました…。今日は、1939年(昭和14)秋の「欧州大戦勃発」をテーマにした漫画をご紹介します。描かれているものをすべて鵜呑みにするわけにはいきませんが、何かしら今と共通する点が見つかるかもしれません。以下の画像はすべて新潮社「日の出」*1の昭和14年11月号から。
「欧州大戦勃発」
「ニュース狂」のお風呂屋さんが、富士山の代わりに「欧州戦局要図」とラジオを設置。(ライブビューイング?)。まだヒトゴト感が漂ってます。
「近代兵器は咆哮する 第二次欧州大戦画報」
同じ号の誌面は、こう。
「波濤高き北海に英海軍と相見えんドイツ新鋭艦隊の威容」「英・仏の陣営を打ち砕かんと一斉に巨砲の火蓋を切ったドイツ砲兵団の精鋭」
「大戦ファン」
ヨーロッパの地図を広げて大騒ぎ。飛沫がすごいんですけど。
「興味津々」
夜中までラジオにはり付くお爺ちゃん。「今夜あたり臨時ニュースがありさうだ」「お爺さん、いい加減に寝なさいよ、3時ですよバカバカしい」。
「事変が第一」
井戸端会議の話題も、日中戦争<欧州大戦。「ドイツが勝つのイギリスがどうのって。何いってんだい。ウチの良人(ひと)は、今支那と戦ってるんだヨ」
街頭テレビならぬ、街頭ラジオ?
「このごろの衝突」
新聞の号外売り同士がゴッツンコ。「わあツ、衝突だあいツ ウーン」「ヨーロッパの衝突だよツ ウーン」
▽そして同じ号の巻頭カラーはこんな感じ。「支那大陸に正義の戦(いくさ)をすすめている日本軍」の図…
以上、「欧州大戦」のニュースをめぐる漫画をザッとご紹介しました。いかがでしたか?新潮社「日の出」は戦意高揚系雑誌だそうですが、漫画は多いし、獅子文六の連載(例『虹の工場』←蒲田の軍需工場をめぐるラブコメ)はあるしで、私は何冊か持ってます。
▽時代の急変について冊子を作りました。興味のある方はご覧ください。