東京都中央区が出している『中央区の女性史』。中央区の年配女性(立場が色々!)の聞き取りで内容が濃いです!少しずつ感想や情報をまとめていきますね。
今回は『中央区の女性史』より「No.4 人生、面白くて面白くて」というタイトルの笠置八千代さんのお話を引用します。笠置さんは銀座1丁目生まれ、宝塚の男役を経験したこともある方。
戦後の銀座って面白かったわよ、上海みたいだった。ピストルの音がバンバンバンってするの。アメリカの兵隊がピストル持ってるでしょ。そばの商店にお金取りに入っちゃうの。その音でみんな思わず麻雀卓の下にしゃがんじゃうのよ。
進駐軍相手の街娼がいてね、わたしたちが住んでいたビルディングの3階の窓開けると、GIと話をしているの。3階まで音が上がってくるのよ。そうすっとね「トゥモロー、トゥモロー、トゥモロー、ヒヤーOK」って。要するに3日後にここで会おうって言ってるの。もう面白くて面白くて。そういうブロークン。イングリッシュが聞こえてくるのよ。
銀座はほとんど街娼ですよね、いっぱいいたのは有楽町、日劇の裏あたりが1番すごかったの。