佐藤いぬこのブログ

戦争まわりのアレコレを見やすく紹介

終戦から10年

獅子文六(岩田豊雄)の小説『海軍』と、副主人公

青春感MAX(?)の物語、獅子文六『海軍』 2022年7月、こんなドラマがはじまるそうです。公式ツイッターの謳い文句には 「青春感MAX 」とありました… さて「青春感MAX」といえば、ユーモア小説家の獅子文六が、本名の岩田豊雄で書いた『海軍』は、ある意味「…

基地と音楽と「鹿」

“米軍基地が洋楽の発信源”だった、みたいな話ってありますよね。私は音楽に詳しくないのでその辺はチンプンカンプン。しかし地元・立川(←「シン・ゴジラ」で災害対策本部ができていた場所)のことを調べていると、ときどき音楽関係の画像を見かけるので、今…

コーヒーと恋愛とB29【獅子文六『コーヒーと恋愛』連載開始60周年】

敗戦から『コーヒーと恋愛』までは、17年 仲間由紀恵の「トリック」も、クドカンの「木更津キャッツアイ」も、20年前のドラマだってご存じでした?いやあ、月日のたつのは早いものです(笑) さて獅子文六『コーヒーと恋愛』(可否道)といえば、なんとなく“…

輪タク・人力車の時代

敗戦から数年頃のカラー写真を見ていると、人力の乗り物=輪タク・人力車がけっこう目につきます。今日はそんな輪タクや人力車の写真をご紹介しましょう。 泣きながら「輪タク」に乗った桑沢洋子 笹本恒子写真集『昭和・あの時・あの人』より「桑沢洋子(服…

「ラストナイト・イン・ソーホー」と、学園都市

元・基地の街で「ラストナイト・イン・ソーホー」をみました 地元・立川市のシネコンで「ラストナイト・イン・ソーホー」みてきました!おばあちゃん世代の文化(=1960年代)を愛する少女が、憧れていた時代の“闇”を見てしまうお話です。 youtu.be 観た後、…

華のない銀座を見おろす

高速道路以前の光景 前に、“生まれも育ちも中央区”のお年寄りに、以下の写真を見せて「ここはどこですか?」と聞いたことがあります。彼女曰く 川は、高速道路と西銀座デパートになった。道路は、外堀通り。左の円形の建物は現在の有楽町マリオンの一角(映…

獅子文六『やっさもっさ』の時代

『やっさもっさ』は1952年(昭和27)、朝鮮戦争の時期に新聞連載された小説。「国は破れ、山河とパンパンだけが残った」横浜が舞台です。混血児の孤児院を中心にストーリーが展開していくわけですが、その孤児院をイメージさせるカラー写真を見つけました。…

「夜の街」と、わかりやすい地図

オシャレでわかりにくい地図に困ったことはありませんか?結局、グーグルマップで調べ直すから手間がかかるんですよね。 今日は、香港のわかりやすい地図をご紹介しましょう。顧客が乗っている「船」からのルートがハッキリ描いてあるのです。 船からの道順が…

コロナ禍の5万RTツイートと、獅子文六『おばあさん』

コロナ禍のツイートと、「古き良き時代」のマジック 2021年9月6日時点で、約5万RT・11万いいねがついているツイートです。私はこれを読んで獅子文六の戦時中の小説『おばあさん』を連想しました。深刻な状況は後世に伝わりにくいという意味で…。今日はその話…

堀内誠一と伊勢丹【14歳で伊勢丹の「装飾係」に】

敗戦間もない頃の伊勢丹で働いていた堀内誠一 もう10年くらい前の話になりますが、堀内誠一の展示「旅と絵本とデザインと」を世田谷美術館で見たことがありまして、その時の印象は「炸裂しているなあ!」でした。堀内誠一が手がけた『anan』や『平凡パンチ』…

シティポップと焼け野原(その2)【1985年の日本】

1985年を軸にして考えてみる 先日、「シティポップの生まれた時代は、意外と焼け野原に近い」と書きましたが、今日はその続き。敗戦から40年目の1985年を軸にして考えてみたいと思います。 1985年はシティポップの終盤なのでしょうが、再評価されている竹内…

野戦病院・『M*A*S*H 』・獅子文六『やっさもっさ』

野戦病院と『マッシュ』 2021年8月。新型コロナの感染者が急増し、SNSでは「野戦病院」という言葉をたびたび見かけるようになりました。あぁぁぁ。 そして「野戦病院」を描いた映画といえば『マッシュ』(1970)!『マッシュ』は、「Mobile Army Surgical Ho…

半裸の昭和

昭和の半裸画像 暑い、暑すぎる!……ということで、今日は昭和の半裸画像(主に男性)を集めてみました。 裸で晩ごはん ▽「貧乏の あからさまなる 夏の宵」という川柳についていた漫画です。実はこういう家がすごく多かったのではないでしょうか?手前は蚊取り…

1950年代のスーベニアショップ

スーベニアショップいろいろ 2021年7月末の日本は、酷暑と感染拡大で「おもてなし」どころじゃないけれど、70年ほど前の日本は、ある種の“おもてなし”モードにありました。したがってスーベニアショップも多かった。今日はそれをざっとご紹介しますね。 nara…

1950年代の浴衣

1950年代の浴衣 ネットには、戦後間もない日本を撮影したカラー写真があがっています。当然、着物姿の女性も写っているけれど、これが意外とお手本にならない!長いこと戦争に耐えてきたせいかオシャレが迷走しがちだから。 narasige.hatenablog.com その点…

シティポップと焼け野原(その1)

「ものすごく強い西洋への憧れ 」とシティポップ kompass.cinra.net 「シティポップ」が海外で注目される現象について、マトを得ていると評判の記事を読みました。私は音楽に詳しくないけれど、とても腑に落ちた部分があったので引用します。 松永:あの当時…

「大家さん」と伊勢丹(漫画『大家さんと僕』を読んで・その2)

漫画『大家さんと僕』(矢部太郎)を愛読しています。『大家さんと僕』で重要な位置を占めているのが新宿伊勢丹。読むたびに“「大家さんと伊勢丹は、ともに戦前〜戦後をかけぬけてきたのだなあ”と思うのです。 とくに印象的なのは“伊勢丹の3階から上はアメリ…

宝塚と風船爆弾

宝塚劇場の“向かい”が気になる 日比谷のMUJIカフェが好きです。向かいに宝塚劇場が見えるから。私は宝塚にほとんど縁がないけれど、ZUCCA×ZUCA ヅッカヅカ を読んでファンの熱をうらやましく思っておりました。 さて。宝塚劇場は進駐軍に接収され、戦後10年…

1972年の洋風ねんねこ

今日のテーマは「1972年のねんねこ」です。ラッキーなことに1972年の日本をflickrにあげてる外国人がいたのです! ちなみに1972年の若者は、こうですよ?では、この時代の「おんぶ」「ねんねこ」はどんな感じなのか見ていきましょう。 はじめに。1950年代の…

おすすめの過去記事

1950年代のカラー写真を集めた投稿です。どっさり集めているので、お好きなカテゴリーからご覧ください! はじめに。70年前のカラー写真が存在する理由 narasige.hatenablog.com narasige.hatenablog.com 服装・髪型など narasige.hatenablog.com narasige.h…

歌舞伎座が焼けていた時代

歌舞伎座が焼ける→日本橋三越で歌舞伎 日本橋のお年寄りの対談集にこんな証言がありました。 「歌舞伎も、それから演舞場も、明治座もみんな焼けちゃったので、唯一残っているというんで三越が歌舞伎をやって、 当時白木屋ですね、今の東急、あそこがどちら…

木炭車の時代

はじめに。うろ覚え木炭車 戦中・戦後の文章に、しばしば出てくる「木炭車」。みなさん、どんなイメージをお持ちでしょうか?ちなみにこれは、私の母が描いた「木炭車」の記憶スケッチ。かなり曖昧だけど、なんとなく感じが伝わってきます。車のうしろに「木…

教文館の塔は、いつ消えた?

教文館の摩天楼? 敗戦から数年〜10年(1950年代)の写真をflickrで見ていたら、銀座の「和光」と「教文館」がうつっていました。 とても暗い写真だったのですが、明るさを調整しているうちに「塔」を発見したのです。Tokyo View | Japan, 1952-55 Photograp…

「暖房完備」が売りの映画館が、実は〇〇だった!

GINZAを名乗るナゾの映画館 「暖房完備」を売りにしている映画館の画像を見つけました。撮影は1954(昭和29)。暖房が売りだったのですね。看板に「GINZA」と思われる文字が見えます。この写真を最初に見たとき「装飾がゴチャゴチャしているなあ。銀座に憧れ…

映画館いろいろ(1950年代のカラー写真から)

先日、新しくできたシネコンに行って驚きました。あまりに「倉庫」っぽい外観だったから!そのエリアはもともと倉庫が多いので、どれが倉庫だか、どれが映画館だかわかりゃしない(笑)。 今日は、倉庫とは真逆のハデめな映画館を紹介します。1950年代前半に…

空の港と、映画館

「港」と洋画の関係 漫画家の久保ミツロウさん(佐世保出身)が、ご自身のYouTubeで"港のあるところは洋画が入ってくるのが早い。米軍や自衛隊が見るから。佐世保は映画館が9つあった"と語っていて、なんだか説得力がありました。 youtu.be ▽佐世保の映画館…

出来たての本願寺(獅子文六「浮世酒場」より)

出来立てホヤホヤの築地本願寺 獅子文六の「浮世酒場」(昭和10)は、酒場に集まった酔客が、東京ポッド許可局のように時事ネタしゃべりまくるスタイルの小説です。昭和10年の時事ネタなので、最新ニュースが"ハチ公の死"や"三原山心中"だったりするわけです…

子供が子供をおんぶする1950年代

おんぶされている赤ちゃんは、1980年にアラサー 1950年代前半、主にアメリカ人によって撮影された日本には「おんぶ」が沢山登場します。 narasige.hatenablog.com 先日、大人のおんぶ写真を紹介しましたが、今回は、子供が子供をおんぶしている写真を集めて…

おんぶ・ねんねこの時代

戦後、外国人によって撮影された写真には「おんぶ」が沢山登場します。被写体になりやすかった日本のベスト3は、以下のとおり(わたし調べ)↓ 1位「おんぶ」 2位「肥桶を運ぶ牛の車」 3位「霊柩車」 今回は、昭和のおんぶ写真をご紹介しますね。 ▽子供が子供…

焼きそばパーマの時代

戦争が終わると、すぐパーマ 敗戦間もない頃って、意外にパーマが爆発してるんですよ。獅子文六の昭和22年の短編『無頼の英霊』にも、田舎の娘たちが戦争が終わったとたんパーマをかけて「焼ソバのような総縮髪」になる話が出てきます。 1年もたたないうちに…

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