終戦から10年
ジープのおもちゃと、ワカメちゃん 敗戦まもない頃のサザエさんには、“ほっこり”じゃないネタ(住む家のない親子、引揚げの苦労など)も 目白押しです。 中でも印象的だったのがこのコマ…。四角い包みを見たワカメちゃんが、唐突に「ジープだね」と喜んでい…
銀座のApple Storeは、とてもツルツルしていますよね*1。Apple Storeの向かいにあるデパートが松屋銀座。Apple Storeに負けないほどツルツルで、みつ豆の寒天を思わせます。(上の写真は、2022/10/19撮影)。 しかし、そんな松屋にも「ツルツルしていない時…
青春感MAX(?)の物語、獅子文六『海軍』 2022年7月、こんなドラマがはじまるそうです。公式ツイッターの謳い文句には 「青春感MAX 」とありました… さて「青春感MAX」といえば、ユーモア小説家の獅子文六が、本名の岩田豊雄で書いた『海軍』は、ある意味「…
“米軍基地が洋楽の発信源”だった、みたいな話ってありますよね。私は音楽に詳しくないのでその辺はチンプンカンプン。しかし地元・立川(←「シン・ゴジラ」で災害対策本部ができていた場所)について調べていると、ときどき音楽関係の画像を見かけるので、今…
敗戦から『コーヒーと恋愛』までは、17年 仲間由紀恵の「トリック」(第1作は2000年)も、クドカンの「木更津キャッツアイ」(2002年)も、20年前のドラマだってご存じでした?いやあ、月日のたつのは早いものです。 獅子文六『コーヒーと恋愛』(可否道)に…
敗戦から数年頃のカラー写真を見ていると、人力の乗り物=輪タク・人力車がけっこう目につきます。今日はそんな輪タクや人力車の写真をご紹介しましょう。 泣きながら「輪タク」に乗った桑沢洋子 笹本恒子写真集『昭和・あの時・あの人』より「桑沢洋子(服…
元・基地の街で「ラストナイト・イン・ソーホー」をみました 地元・立川のシネコンで『ラストナイト・イン・ソーホー』みてきました!1960年代の文化を愛する少女が、憧れていた時代の“闇”を見てしまうお話です。 youtu.be 観た後、「もし『ラストナイト・イ…
高速道路以前の光景 前に、“生まれも育ちも中央区”のお年寄りに、以下の写真を見せて「ここはどこですか?」と聞いたことがあります。彼女曰く 川は、高速道路と西銀座デパートになった。道路は、外堀通り。左の円形の建物は現在の有楽町マリオンの一角(映…
『やっさもっさ』は1952年(昭和27)、朝鮮戦争の時期に新聞連載された小説。「国は破れ、山河とパンパンだけが残った」横浜が舞台です。混血児の孤児院を中心にストーリーが展開していくわけですが、その孤児院をイメージさせるカラー写真を見つけました。…
オシャレでわかりにくい地図に困ったことはありませんか?結局、グーグルマップで調べ直すから手間がかかるんですよね。 今日は、香港のわかりやすい地図をご紹介しましょう。顧客が乗っている「船」からのルートがハッキリ描いてあるのです。 船からの道順が…
コロナ禍のツイートと、「古き良き時代」のマジック 2021年9月6日時点で、約5万RT・11万いいねがついているツイートです。私はこれを読んで獅子文六の戦時中の小説『おばあさん』を連想しました。深刻な状況は後世に伝わりにくいという意味で…。今日はその話…
敗戦間もない頃の伊勢丹で働いていた堀内誠一 もう10年くらい前の話になりますが、堀内誠一の展示「旅と絵本とデザインと」を世田谷美術館で見たことがありまして、その時の印象は「炸裂しているなあ!」でした。堀内誠一が手がけた『anan』や『平凡パンチ』…
1985年を軸にして考えてみる 先日、「シティポップの生まれた時代は、意外と焼け野原に近い」と書きましたが、今日はその続き。敗戦から40年目の1985年を軸にして考えてみたいと思います。 「1985年8月15日」発売のムック シティポップを聴くかぎり、1980年…
野戦病院と『マッシュ』 2021年8月。新型コロナの感染者が急増し、SNSでは「野戦病院」という言葉をたびたび見かけるようになりました。あぁぁぁ。 そして「野戦病院」を描いた映画といえば『マッシュ』(1970)です!『マッシュ』は、「Mobile Army Surgica…
昭和の半裸画像 暑い、暑すぎる!……ということで、今日は昭和の半裸画像(主に男性)を集めてみました。 裸で晩ごはん ▽「貧乏の あからさまなる 夏の宵」という川柳についていた漫画です。実はこういう家がすごく多かったのではないでしょうか?手前は蚊取り…
スーベニアショップいろいろ 2021年7月末の日本は、酷暑と感染拡大で「おもてなし」どころじゃないけれど、70年ほど前の日本は、ある種の“おもてなし”モードにありました。したがってスーベニアショップも多かった。今日はそれをざっとご紹介しますね。 nara…
1950年代の浴衣 ネットには、戦後間もない日本を撮影したカラー写真があがっています。当然、着物姿の女性も写っているけれど、これが意外とお手本にならない!長いこと戦争に耐えてきたせいかオシャレが迷走しがちだから。 narasige.hatenablog.com その点…
「ものすごく強い西洋への憧れ 」とシティポップ kompass.cinra.net 「シティポップ」が海外で注目される現象について、マトを得ていると評判の記事を読みました。私は音楽に詳しくないけれど、とても腑に落ちた部分があったので引用します。 松永:あの当時…
漫画『大家さんと僕』(矢部太郎)を愛読しています。『大家さんと僕』で重要な位置を占めているのが新宿伊勢丹。読むたびに“「大家さんと伊勢丹は、ともに戦前〜戦後をかけぬけてきたのだなあ”と思うのです。 とくに印象的なのは“伊勢丹の3階から上はアメリ…
宝塚劇場の“向かい”が気になる 日比谷のMUJIカフェ(追記:2021年10月閉店)が好きです。向かいに宝塚劇場が見えるから…。私は宝塚にほとんど縁がないけれど、ZUCCA×ZUCA ヅッカヅカ を読んでファンの熱をうらやましく思っておりました。 さて。宝塚劇場は進…
1950年代のカラー写真を集めた投稿です。どっさり集めているので、お好きなカテゴリーからご覧ください! はじめに。70年前のカラー写真が存在する理由 narasige.hatenablog.com narasige.hatenablog.com 服装・髪型など narasige.hatenablog.com narasige.h…
歌舞伎座が焼ける→日本橋三越で歌舞伎 日本橋のお年寄りの対談集にこんな証言がありました。 「歌舞伎も、それから演舞場も、明治座もみんな焼けちゃったので、唯一残っているというんで三越が歌舞伎をやって、 当時白木屋ですね、今の東急、あそこがどちら…
はじめに。うろ覚え木炭車 戦中・戦後の文章に、しばしば出てくる「木炭車」。みなさん、どんなイメージをお持ちでしょうか?ちなみにこれは、私の母が描いた「木炭車」の記憶スケッチ。かなり曖昧だけど、なんとなく感じが伝わってきます。車のうしろに「木…
教文館の摩天楼? 敗戦から数年〜10年(1950年代)の写真をflickrで見ていたら、銀座の「和光」と「教文館」がうつっていました。 とても暗い写真だったのですが、明るさを調整しているうちに「塔」を発見したのです。Tokyo View | Japan, 1952-55 Photograp…
GINZAを名乗るナゾの映画館 ここ十数年ほど、私の趣味は敗戦間もない時期のカラー写真を見ることです。(進駐軍の子孫が、“ダッドやグランパが撮影した写真”としてネットにあげている)。 こないだ、「暖房完備」をうたっている映画館を見つけました。撮影は…
先日、新しくできたシネコンに行って驚きました。あまりに「倉庫」っぽい外観だったから!そのエリアはもともと倉庫が多いので、どれが倉庫だか、どれが映画館だかわかりゃしない(笑)。 今日は、倉庫とは真逆のハデめな映画館を紹介します。1950年代前半に…
「港」と洋画の関係 漫画家の久保ミツロウさん(佐世保出身)が、ご自身のYouTubeで"港のあるところは洋画が入ってくるのが早い。米軍や自衛隊が見るから。佐世保は映画館が9つあった"と語っていて、なんだか説得力がありました。 youtu.be ▽佐世保の映画館…
出来立てホヤホヤの築地本願寺 獅子文六の「浮世酒場」(昭和10)は、酒場に集まった酔客が、東京ポッド許可局のように時事ネタしゃべりまくるスタイルの小説です。昭和10年の時事ネタなので、最新ニュースが"ハチ公の死"や"三原山心中"だったりするわけです…
おんぶされている赤ちゃんは、1980年にアラサー 1950年代前半、主にアメリカ人によって撮影された日本には「おんぶ」が沢山登場します。 ▽なぜ、1950年代に日本をうつしたカラー写真が大量にあるのかは、こちらをご覧ください narasige.hatenablog.com 先日…
戦後、外国人によって撮影された写真には「おんぶ」が沢山登場します。被写体になりやすかった日本のベスト3は、以下のとおり(わたし調べ)↓ 1位「おんぶ」 2位「肥桶を運ぶ牛の車」 3位「霊柩車」 今回は、昭和のおんぶ写真をご紹介しますね。 ▽子供が子供…