スーベニアショップいろいろ
2021年7月末の日本は、酷暑と感染拡大で「おもてなし」どころじゃないけれど、70年ほど前の日本は、ある種の“おもてなし”モードにありました。したがってスーベニアショップも多かった。今日はそれをざっとご紹介しますね。
▽1956年、小さい三脚がズラリ。右の人、ヒャダインさんっぽい?
▽1951 小倉。小倉玉屋 - Wikipediaには、“占領軍専用の国内輸出業「エクスポートバザー」を新設した”とあります。
▽右端に小倉「エクスポートバザー」の看板が見えます。
▽1956年。“Ginzakan Mart”。一見普通の店ですが、看板にスーベニアの文字と、日本モチーフ(鳥居、家紋、三味線など)が。
▽上の“Ginzakan Mart”を引きで見たところ。Ginzakan Mart, Tokyo 1952-'53
▽1954年、ピカピカのガウン
▽1949-1951 狭いスペースに効率よく並べている。下段には首飾りも。https://www.flickr.com/photos/58451159@N00/17115334411
▽1950年東京。商品を道に直接、置いてる。
▽1954年。写真の現像(DPE)と、みやげ用の派手な服。外に出された空っぽのショーケースに「中村製靴」とあります。かつては靴屋?
▽1952年東京。「今すぐ、あなたの家にクリスマスプレゼントを送りましょう」の看板。ゴチャっとした写真なのでターゲットに矢印をつけました。
https://www.flickr.com/photos/53149321@N06/4905812064
▽1952年佐世保。わかりにくいけれど、右の方の看板は、英語と日本語が同じくらいあります。商店街の突き当たりにはキャバレーに誘う看板。
▽上の佐世保写真を拡大したところ。英語が多い。
量産型の怪しい絵
▽1953年横須賀。虎だの、キリストだの、美人画だの。
https://www.flickr.com/photos/58451159@N00/30116120681
▽ 1949-51「スーベニア アートワーク」(Souvenir artwork, Japan)。全国の「軍都」に出荷していそう。
建物ごとスーベニア
▽東洋を演じているガソリンスタンド。1955-57頃。
拡大したところ。モービルガス。
▽1952-55。考えてみれば、戦前に作られた観光ホテルもスーベニア感が…(これは富士ビューホテル。)https://www.flickr.com/photos/58451159@N00/25740583680
以上、お土産、スーベニアショップ関連の画像でした。
スーベニアショップといえば、獅子文六の小説『やっさもっさ』では、 進駐軍向けの「享楽施設」(キャバレー・ダンスホール)を手広くやっている会社が、スーベニアショップも経営している設定です。そこの社長は横浜の高額納税者(笑)。『やっさもっさ』は、各種の「お・も・て・な・し」事情がうかがえるので、ぜひ読んでみてください。