長谷川町子さんの「翼賛一家 大和さん」。たまたま、最終回がのっているアサヒグラフを持っていたので、のせておきます。(昭和16年5月14日号。)
この時、町子さん21歳。長谷川町子美術館に、詳しい年表があります。
対談やエッセイをまとめた長谷川町子思い出記念館という本の巻末年表には「翼賛一家 大和さん」が出ていません。(町子さんが対談中、新人時代を振り返って「戦争中は、情報局の人たちに、これは軍に協力的ではないとか言われましてね」と、サラッと語っている部分はありました。これが何の作品についての発言かは、わかりません…)
ちなみに、同じ号の別ページは、「ヒットラー少女団員」が体操しています。「逞しい『次の世代』を生むために」「はち切れる青春の肉体」を」鍛えているのです。次の世代を「次の世代」とわざわざカッコに入れているのが、なんともいえません。生命の泉(レーベンスボルン)を連想させて…
しかしこの時代の雑誌は、「体操」だの「鍛錬」だのいって、薄着の若い娘の集団を載せるよなあ(これは昭和12年「ホームライフ 」より)